ASEAN(東南アジア諸国連合)

令和3年10月15日

 9月30日、オンライン形式で標記会議が開催され、我が国首席代表として大原光博警察庁長官官房審議官が出席しました。また、9月28日に行われた両会議のための高級実務者準備会合(SOMTC+3及びSOMTC+日本)には鈴鹿光次日本政府代表国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当大使が出席しました。

1 第11回ASEAN+3国境を越える犯罪に関する閣僚会議(AMMTC+3)

  • (1)本枠組みは、国境を越える犯罪(重点分野:テロ、違法薬物取引、人身取引、資金洗浄、海賊行為、武器密輸、国際経済犯罪、サイバー犯罪、野生動物及び材木の違法取引、密入国)対策におけるASEAN+3協力を推進するものであり、2003年から高級実務者会合(SOMTC+3)をおおむね毎年開催し、2004年から閣僚会議(AMMTC+3)をおおむね隔年で開催してきています。
  • (2)今次第11回会議では、主催国ブルネイが議長を務め、ASEAN事務局、ASEAN10か国及び我が国、中国、韓国から治安担当閣僚等が出席しました。
  • (3)会議では、日中韓各国代表がステートメントを行い、大原警察庁長官官房審議官からは、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力を要請した上で、国際テロ、サイバー犯罪、薬物取引等について、我が国の取組を紹介しました。
  • (4)また、国境を越える犯罪対策の更なる強化に引き続き取り組むこと等を内容とする共同声明(英語原文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く)を採択しました。次回第12回AMMTC+3会議は、2022年にカンボジアで開催されることとなりました。

2 第6回日・ASEAN国境を越える犯罪に関する閣僚会議(AMMTC+日本)

  • (1)本会議は、日・ASEAN友好協力40周年となる2013年9月にラオスで初開催されました。今次第6回会議では、ASEAN事務局、ASEAN10か国及び我が国から治安担当閣僚等が出席し、我が国とタイが共同議長を務めました。
  • (2)会議では、国際テロ、サイバー犯罪及びその他各国関心事項について意見交換が行われ、大原警察庁長官官房審議官から、オンライン上の児童の性的搾取対策について国際協力の強化を呼びかけるとともに、国際テロ、サイバー犯罪等について、日・ASEAN統合基金(JAIF)を活用したプロジェクトを含む我が国の取組を紹介しました。また、同審議官は、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた協力を要請しました。
  • (3)ASEAN各国からは、我が国による支援に対する謝意が表明されました。その後、コロナ禍における新たな犯罪を含め、国境を越える犯罪対策を更に強化する意図を再確認したこと等を内容とする共同声明(英語原文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く)を採択しました。次回第7回AMMTC+日本会議は、2022年にカンボジアで開催されることとなりました。

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