平和構築
PKOのための行動(A4P)に関するハイレベルイベント


25日(現地時間),国連総会出席中の河野外務大臣は,PKOのための行動(Action for Peacekeeping:A4P)ハイレベルイベントに出席したところ,概要は以下のとおりです。
1 本会合では,グテーレス事務総長が議長を務め,日本の他,国連加盟国の首脳級・閣僚級代表が参加しました。
2 本会合に先立ち,我が国をはじめ146か国がグテーレス事務総長の国連PKO改革に向けたイニシアティブ(「PKOのための行動(A4P)」:本年3月発表)を支持し,国連及び加盟国の具体的な取組を示す「共同コミットメント宣言(PDF)」を承認しました。今次会合では,かかる動きを踏まえ,今日の国連PKOが抱える問題への対応に関する協力について議論しました。
3 河野外務大臣からは,我が国のPKO分野における重要な取組として,(1)PKO全般を支える施設(工兵),医療,通信などの支援要員・部隊の能力強化,(2)ジェンダー分野での支援強化について強調しました。特に,我が国は,三角パートナーシップ・プロジェクト(注)の下,国連と共に初めてアジア及び同周辺地域の施設要員に対して重機操作の試行訓練を実施することとし,本年11月に陸上自衛官を教官として訓練地のベトナムに派遣すること等を紹介しました。
(注)三角パートナーシップ・プロジェクト:国連と支援提供国(例:日本)が連携(例:財政支援,人的支援等)し,要員派遣(予定)国の要員に対し,訓練を実施するもの。
4 また,ジェンダーに関する取組として,本年12月には東京において,国連との共催により,PKOミッションに派遣される女性保護アドバイザーの訓練コースを実施することを紹介しました。
5 各国からは,紛争の政治解決の重視,PKO要員の安全性の向上,PKO活動のパフォーマンスの向上,パートナーシップの強化等が強調されました。