女性

平成28年12月13日
スピーチを行う安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
スピーチを行う安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
女性オリンピック・パラリンピック選手と記念撮影に臨む安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

1 本13日午後3時から約3時間,東京において,「国際女性会議WAW!」(World Assembly for Women:WAW! 2016)」公開フォーラムが開催され,安倍晋三内閣総理大臣他が出席しました。

2 このシンポジウムは,安倍政権の最重要課題の一つである「女性が輝く社会」を実現するための取組の一環として,第3回目の開催となります。本年のテーマは,「WAW! for Action」,すなわち行動するWAW!です。2016年が,「女性活躍推進法」の完全施行や,ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の実施元年であるなど,日本・世界にとって,何より「行動」の一年であったことを踏まえ,今次WAW!では,女性の活躍推進に関する国内外の「行動」,そこから得た教訓を,国際社会がともに学びあい,来年以降の「行動」の加速化につなげていくことを目的としています。

3 公開フォーラムの冒頭,安倍総理はスピーチを行い別ウィンドウで開く,今年のテーマ「WAW! for Action」のもと,「行動」を通じて「意識」を変え,あらゆる人が様々な制約を乗り越えて自分らしく活躍できるような社会を目指したい旨述べました。特に,今次WAW!で光を当てたい,「働き方改革」の推進,「女性の意思決定への参加とリーダーシップ」,そして「女性が担う平和で安全な社会づくり」の3つに関し,日本の具体的な取組や国際社会として共に進むべき方向性について発信しました。最後に,G7伊勢志摩サミットで女性アジェンダに力を入れた議長としての情熱は,その役割を終えても変わらないとして,途上国における女性のために,2018年までに総額約30億ドル以上の取組を着実に進める旨約束しました。

4 その後,マーニー・レヴィーン・インスタグラム最高執行責任者(COO)による,基調講演が行われました。レヴィーンCOO自身の経験や取組も踏まえ,テクノロジーの進化によって,女性を取り巻く労働環境を柔軟なものに変えられること,一部の女性リーダーのみならず,全ての女性が自身の力を信じ、活躍の地平線を切り開くべきことなど,これからのワーク・ライフ・マネジメントや女性の社会での活躍を推進する上で先駆的な提案がなされました。

5 続いて,榊原定征経団連会長及び小池百合子東京都知事から挨拶が行われました。榊原会長からは,安倍総理大臣の強力なリーダーシップによる女性の活躍推進の成果を評価し,経済界も女性の活躍は重要な「経営戦略」と位置づけているとしつつ,その具体的な取組について,事例集とともに紹介がありました。また,小池都知事からは,ダイバーシティの現状,待機児童問題への迅速な対処,働き方改革として同知事が掲げる「ライフ・ワーク・バランス」の実現,女性自身の意識の改革等について紹介がありました。

6 次に,アウン・サン・スーチー・ミャンマー連邦共和国国家最高顧問兼外務大臣によるビデオ・メッセージが披露されました。スーチー国家最高顧問は、教育を含む女性の地位向上に向けて大きく進歩している一方で,女性は,いまだ蔓延する身体的・性的暴力や,厳しい労働環境に引き続き直面しているとし,既成概念を取り払い,創造性豊かになって,女性の能力を成功に満ちあふれた人生へとつなげるべく,一丸となって協力する重要性を訴えました。

7 最初のパネル・ディスカッション「女性が担う平和な社会づくり」には,マリエット・スクールマン北大西洋条約機構(NATO)女性・平和・安全保障担当特別代表,アウット・デン・アチュイル南スーダン・ジェンダー・児童・社会福祉大臣,スレイトーイッ・スン赤十字国際委員会カンボジア事務所職員,同じくカンボジアからソクチャン・シエン氏が参加しました。「女性・平和・安全保障分野」への女性の参画について,女性であることや障害をもっていることで,より困難なことはあるにしても,これらは活躍のための障壁ではなく,自分を含む女性が達成したい目標や人生を実現できるよう貢献したいという熱意のもと,活発な議論が行われました。

8 続いて、ムランボ=ヌクカUN Women事務局長から挨拶が行われました。日本はUN Womenのもっとも緊密なパートナーであり,安倍総理大臣がHeforSheインパクト・チャンピオンであることを紹介しつつ,女性に対する暴力への対応、SGDsにおける女性の重要性,STEM分野の活躍推進や,同一労働・同一賃金の実現を含む、女性の経済的エンパワーメントの効果やその課題,スポーツにおける女性の活躍推進による男女平等の推進や女性のリーダーシップの向上などについて述べました。

9 澤穂希元日本サッカー代表選手からのビデオ・メッセージに続き,小谷真生子氏の司会のもと,2つ目のパネル・ディスカッション「スポーツと女性」に,伊調馨選手,辻沙絵選手,成田真由美選手,三宅宏実選手のオリンピアン・パラピアン4名が参加しました。女性選手をとりまく環境の整備や利活用の課題,女性特有の健康の問題,女性ならではのスポーツを通じた貢献などについて活発な議論が行われました。

10 なお,公開フォーラムには,一般からの公募参加者も含めて約800名が参加しました。


【参考】

12月 13日  【午後】公開フォーラム
  14日  【終日】ハイレベル・ラウンド・テーブル
  15日  文化行事(東京視察)

10月1日~翌年1月31日 シャイン・ウィークス


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