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女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW! 2015)(結果)

平成27年8月29日

英語版 (English)

1 8月28日及び本29日,日本が国内外で取り組んでいる「女性が輝く社会」の実現を更に推進するため,「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW! 2015)」が東京において開催され,アフリカ初の民選による女性大統領であるサーリーフ・リベリア大統領を始めとする約40か国,8国際機関から約150名の女性分野で活躍するリーダー等が参加しました。日本からは,安倍晋三内閣総理大臣,岸田文雄外務大臣,有村女性活躍担当大臣,加藤勝信内閣官房副長官,安倍昭恵総理夫人他が出席しました。

2 2回目の開催となる本年は,「WAW! for All」をテーマに,様々な立場や世代の女性,男性が共に考え,そして行動することを目標に実施されました。経済,社会,教育,平和構築等の様々な分野の課題について,各界のトップ・リーダーから若者まで幅広い層からの参加を得た議論が行われました。

3 28日,安倍総理からは,シンポジウムの冒頭において,もはや「なぜ女性の活躍推進か」ではなく,「どのように実現するのか」を具体的に議論する段階にきていることを強調し,女性活躍推進のための新たな法案の成立等を紹介しつつ,国際協力の分野においては,人権侵害のない社会の実現のために,UN Women等との協力につき言及しました。また,女児と教育分野に今後3年間で420億円以上の支援を実施することや,来年のG7サミット議長国の日本としては,女性と自然科学・技術,女児教育を含むエンパワーメント,女性と健康・保健,女性と起業などを重視していきたいとの見解も述べました。

4 本29日のハイレベル・ラウンドテーブルにおいては,「女性と経済」及び「グローバルな課題」の2大テーマの下,活発な議論が行われ参加者より具体的な提案もなされました。

5 「女性と経済」に関しては,女性の活躍を後押しするため,ワークライフ・マネジメントを可能にする方法,男性の関与を含めた改革の推進方法,制度及び意識の双方の面における課題について議論しました。長時間労働から脱却し女性も男性も働きやすい環境を作るため,ICTの有効な活用方法(トップマネージメントのICT利用を含む),定時という概念に囚われない柔軟な働き方,成果主義の導入,キャリアの前倒しなどの提案がなされ,さらにこれらに対するトップ・リーダーのコミットメントなどの提案がなされました。また,起業の重要性とそのための支援の必要性についても指摘がありました。

6 また,シングルマザーが抱える困難や,妊娠・出産等を理由とする不利益取扱い(いわゆる「マタニティ・ハラスメント」),セクシャル・ハラスメントの被害女性の実態にも光を当て,国,地方自治体,企業,市民団体がとり得る具体的な支援策につき検討しました。シングルマザーへの偏見を無くす方法,SNS等による問題提起の有効性,利用可能な支援プログラムの周知などについて提案がなされました。

7 「グローバルな課題」に関しては,女性のエンパワーメントの鍵となる教育について,指導的地位に女性が就くためには初等教育のみならず中等教育の普及が重要であること,女児が教育を受けることを阻む社会的慣習の根絶や,家族,男性・男児の意識改革が必要であること等が指摘されました。さらに,途上国において通学時間が長いことも,女児が学校に通えなくなる要因の一つであることから,学校を居住地域の近くに建設する等の具体的提案もなされました。

8  更に,紛争における最大の被害者が女性であることを踏まえ,未亡人の経済的自立を促すための法整備など,女性特有のニーズへの配慮の重要性が挙げられました。平和構築及び復興プロセスにおける女性の主体的参加の確保が重要であり,具体的にはPKO要員など安全保障分野への女性の増員,そのためのトレーニングの実施の提案がありました。また,過激主義の台頭など,国際社会が新しい課題に直面している中で,包括的なアプローチの下で,政府,国際機関,地方自治体,企業,市民社会等が連携しながら,女性の権利保護に努めるべきとの意見が支持されました。

9 これらに加え,本年新たに設置したスペシャル・セッションにおいては,安全・安心で快適なトイレ環境の整備が,女性の安全や地位向上,生活の質の向上に果たす役割に着目し,先進的取組も紹介されました。

10 また,気候変動,感染症,防災といったグローバルな課題に対応する上で重要な自然科学分野における女性研究者の活躍を促進すべく,大学で自然科学分野を学ぶ女性をさらに増やし,第一線で活躍する女性研究者を支援する必要性と課題が語られました。

11 この他,アジアにおける女性起業家支援の取組や,本年3月の国連防災世界会議で策定された「仙台防災枠組2015-2030」において重要性が指摘された,防災における女性の参画とリーダーシップの発揮につき具体的方途が議論されました。

12 また,今回は,ユース・テーブルを設け,未来の担い手である若者から,女性も,男性も,皆が輝くダイバーシティに富む社会を作るためのアイディアが披露されました。

13 クロージング・セッションでは,各セッションのラポラトゥールから具体的提案を含む報告がなされ,ハイレベル・ラウンドテーブルでの議論において出された提案をとりまとめ,一週間を目処に本年の提案集WAW! To Do 2015を策定することとなりました。

【参考】シンポジウム詳細

(1)28日 公開フォーラムにおける主な登壇者

オープニング安倍内閣総理大臣
基調講演サーリーフ・リベリア大統領,ヒューソン・ロッキード・マーチンCEO
挨拶ムランボ=ヌクカUN Women事務局長
ビデオメッセージラガルドIMF専務理事,ニコール・キッドマンUN Women親善大使
パネル・ディスカッション(女児の教育)安倍総理夫人,チェン米大統領夫人首席補佐官,ボコバUNESCO事務局長,ケニヤッタ・ケニア大統領夫人,ガーニ・アフガニスタン大統領夫人,ブレア元英首相夫人
挨拶榊原経団連会長
パネル・ディスカッション(女性と経済)クラークUNDP総裁,ヒル・ハーバード・ビジネス・スクール教授,ヒレルソンNovare社CEO,吉田BTジャパンCEO

(2)29日 ハイレベル・ラウンドテーブル議題

「女性と経済」

  • ワークライフ・マネジメント
  • 男性と共に変革する
  • 困難を抱える女性たち
「グローバルな課題」

  • 女児と教育
  • 平和構築と女性
  • マルチステークホルダー連携による国際協力

「スペシャル・セッション」

  • トイレを通じた女性のエンパワーメントの実現
  • 自然科学分野と女性
  • ダイバーシティとイノベーション実践編
  • ユース・テーブル
  • アジアにおける女性起業家への支援
  • 女性と防災

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