欧州

令和5年12月4日

 11月28日から12月2日まで、深澤陽一外務大臣政務官は、スペイン及び北マケドニアを訪問したところ、概要は以下のとおりです。

1 モレノ外務・EU・協力省外交・グローバル問題担当長官との会談

深澤政務官とモレノ外務・EU・協力省外交・グローバル問題担当長官との会談 深澤政務官とモレノ外務・EU・協力省外交・グローバル問題
担当長官との会談
  1. 28日、深澤政務官は、訪問中のサラマンカにおいて、モレノ・スペイン外務・EU・協力省外交・グローバル問題担当長官と会談しました。
  2. 会談の中で、深澤政務官は、基本的価値や原則を共有する戦略的パートナーであるスペインとの間で、シンポジウムを含む枠組みを活用して、安全保障や経済分野等での二国間関係について議論を深め、両国間の協力を一層進展させていきたい旨述べました。これに対し、モレノ長官は、本年G7議長国を務めている日本と、本年後半にEU議長国を務めているスペインとの間で、SDGsやWPSも含め、今後更に多くの分野で連携していきたい旨応じました。
  3. 両者は、グローバル・サウスとの関係をはじめとする国際情勢についても意見交換を行い、引き続き緊密に協力していくことで一致しました。

2 スペインのスポーツ関係機関との意見交換

 28日、深澤政務官は、訪問中のマドリードにおいて、中井卓大選手が所属するサッカーチーム・CFラージョ・マハダオンダを訪問し、中井選手を激励するとともに、今後のサッカーを通じた日本とスペインのスポーツ交流等について同チーム関係者と意見交換を行いました。

3 第23回日本・スペイン・シンポジウム

深澤政務官と日本・スペイン・シンポジウム関係者
  1. 28日から29日にかけて、深澤政務官は、訪問中のサラマンカで開催された第23回日本・スペイン・シンポジウムに出席しました。深澤政務官は、日本政府を代表して、同シンポジウムの開会式において挨拶を行いました。
  2. 挨拶の中で、深澤政務官は、日本にとって、スペインは、自由、民主主義、人権、法の支配といった価値や原則を共有する戦略的パートナーであり、日本は、本年G7議長国及び安保理非常任理事国を務め、スペインは、本年後半にEU議長国を務めていることなどに触れつつ、外務政務官として、日本とスペインの二国間関係の一層の発展に向けて尽力していく旨述べました。
  3. また、深澤政務官は、今回のシンポジウムにおいて、世界のパワーバランスが変化する中で、安全保障・防衛協力、大学間協力、企業間の連携等の両国の協力にとって重要なテーマについて、充実した議論が行われることを期待する旨述べた上で、同シンポジウムを通じて、日本とスペインとの間の協力の強化につながる新たなフィールドが開拓されることを祈念する旨述べました。

日本・スペイン・シンポジウムでの深澤政務官挨拶

4 第30回欧州安全保障協力機構(OSCE)外相理事会への出席

OSCE外相理事会での深澤政務官ステートメント

 11月30日から12月1日、深澤政務官は、北マケドニアで開催された第30回OSCE外相理事会に出席しました。同理事会には、OSCE加盟国及びパートナー国が出席しました。深澤政務官は日本政府を代表してスピーチを行い、世界のどこであっても一方的な力による変更は許されず、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため、日本としてOSCEと引き続き連携していく旨述べました。

5 OSCEトロイカ及びアジア・パートナー国の会合

OSCEトロイカとアジア・パートナー国との会合での深澤政務官のステートメント

 12月1日午前、深澤政務官は、OSCEトロイカ(注:前議長国ポーランド、現議長国北マケドニア、次期議長国マルタ等及びアジア・パートナー国(日本、韓国、タイ、オーストラリア、アフガニスタン)の会合に出席しました。深澤政務官から、現在の欧州及びインド太平洋の地域情勢に触れつつ、これまでの日OSCE協力について紹介するとともに、日本としてOSCEの活動に引き続き貢献していく旨述べました。

6 シュミットOSCE事務総長との意見交換

深澤政務官とヘルガ・マリア・シュミットOSCE事務総長との会談 深澤政務官とヘルガ・マリア・シュミットOSCE事務総長との
会談

 12月1日午前、深澤政務官は、ヘルガ・マリア・シュミットOSCE事務総長(H.E. Ms. Helga Maria Schmid Secretary General of the Security and Co-operation in Europe(OSCE))と意見交換を行いました。深澤政務官は、ウクライナ支援を始めとしたOSCEの活動に日本として引き続き貢献していきたい旨述べました。同事務総長からは、日本のこれまでのOSCEとの協力に対する深い謝意の表明がありました。また、両者は、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナ情勢、東シナ海・南シナ海や北朝鮮を含むインド太平洋について意見交換を行い、引き続き日本とOSCEで連携していくことを確認しました。

7 北マケドニア政府関係者との意見交換

深澤政務官とミレ・ボシニャコフスキ北マケドニア共和国大統領府長官との会談 深澤政務官とミレ・ボシニャコフスキ北マケドニア共和国
大統領府長官との会談
  • (1)12月1日午前、深澤政務官は、ミレ・ボシニャコフスキ北マケドニア共和国大統領府長官(Mr. Mile BOSHNJAKOVSKI,Secretary General, the Presidential Office of the Republic of North Macedonia)と意見交換を行いました。両者は、来年、日・北マケドニア外交関係樹立30周年を迎えるにあたり、二国間関係を一層推進していくことで一致しました。また、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナ情勢、東シナ海・南シナ海や北朝鮮を含むインド太平洋について意見交換を行い、引き続き日本と北マケドニアで連携していくことを確認しました。
深澤政務官とブヤル・オスマニ北マケドニア共和国外相との会談
  • (2)12月1日午前、深澤政務官は、ブヤル・オスマニ北マケドニア共和国外相(H.E. Dr. Bujar OSMANI,Minister of Foreign Affairs of the Republic of North Macedonia)と意見交換を行いました。両者は、来年の日・北マケドニア外交関係樹立30周年に向けて二国間関係をさらに発展させていくことを確認しました。また、OSCE外相理事会の議長を務める同外相との間で、地域情勢についても意見交換を行い、引き続き日本と北マケドニアで連携していくことを確認しました。

8 OSCE各国代表等とのバイの意見交換

深澤政務官とインマ・トール・ファウスアンドラ外相との会談
  • (1)アンドラ
     12月1日午前、深澤政務官は、インマ・トール・ファウスアンドラ外相(H.E. Ms. Imma TOR FAUS,Minister of Foreign Affairs of the Principality of Andorra)と意見交換を行いました。両者は、2025年の日・アンドラ外交関係樹立30周年に向け、文化・人的交流を含め友好協力関係を一層促進することで一致しました。また、二国間だけでなく国際場裏においても、引き続き日本とアンドラで連携していくことを確認しました。

     

深澤政務官とエルメディン・コナコビッチ・ボスニア・ヘルツェゴビナ外相との会談 深澤政務官とエルメディン・コナコビッチ・
ボスニア・ヘルツェゴビナ外相との会談
  • (2)ボス二ア・ヘルツェゴビナ
     11月30日、深澤政務官は、エルメディン・コナコビッチ・ボスニア・ヘルツェゴビナ外相(Mr. Elmedin KONAKOVIĆ,Minister of Foreign Affairs of Bosnia and Herzegovina)と意見交換を行い、政治・経済分野における二国間関係を更に強化していくことを確認しました。また、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナ情勢、東シナ海・南シナ海や北朝鮮を含むインド太平洋について意見交換を行い、引き続き日本とボスニア・ヘルツェゴビナで連携していくことを確認しました。

     

深澤政務官とフィリップ・イバノビッチ・モンテネグロ外相との会談
  • (3)モンテネグロ
     11月30日、深澤政務官は、フィリップ・イバノビッチ・モンテネグロ外相(H.E. Dr. Filip IVANOVIĆ,Minister of Foreign Affairs of Montenegro)とウクライナ情勢や東アジア情勢を含む地域情勢について意見交換を行い、イバノビッチ外相の就任に祝意を述べるとともに、新政権との間で、2026年の国交樹立20周年に向けて協力していくことで一致しました。また、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナ情勢、東シナ海・南シナ海や北朝鮮を含むインド太平洋について意見交換を行い、引き続き日本とモンテネグロで連携していくことを確認しました。

     


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