リトアニア共和国

令和7年6月9日
ギターナス・ナウセーダ・リトアニア共和国大統領と握手し写真撮影に応じる石破総理大臣 (写真提供:内閣広報室)
ギターナス・ナウセーダ・リトアニア共和国大統領と会談する石破総理大臣 (写真提供:内閣広報室)

 6月9日、午後6時40分から約55分間、石破茂内閣総理大臣は、訪日中のギターナス・ナウセーダ・リトアニア共和国大統領(H.E. Dr. Gitanas Nausėda, President of the Republic of Lithuania)と会談を行うとともに、引き続き、午後7時40分から約90分間、ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭発言

 冒頭、石破総理大臣から、ナウセーダ大統領の訪日を歓迎するとともに、日本とリトアニアの間には、杉原千畝氏の「命のビザ」に象徴されるような温かく強い絆がある、地域・国際社会の平和と安定に向け、協力を更に深めたい旨述べました。これに対し、ナウセーダ大統領は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け、一層連携を深めていきたい旨述べました。

2 二国間関係

  1. 両首脳は、両国の防衛協力が新たな段階へと進んでいることを踏まえ、情報保護協定の締結の可能性を検討するため、議論を開始することで一致しました。
  2. さらに、ナウセーダ大統領は、リトアニアが主導する「地雷除去コアリション」の取組に関し、NATOを通じた支援を含む日本の新たな貢献について謝意を示しました。
  3. 両首脳は、安全保障に加え、運輸・海運、再生可能エネルギー、宇宙などの経済・科学技術分野、文化交流など幅広い分野で具体的な協力を進め、両国関係を一層発展させていくことで一致しました。

3 地域情勢

  1. 両首脳は、力による一方的な現状変更の試みは世界のどこであっても認められないことや、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に向けて、引き続き協力を進めていくという認識を共有しました。また、露朝軍事協力の進展に対する深刻な懸念を共有しました。
  2. 両首脳は、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が益々不可分となる中、引き続きNATOの文脈でも緊密に連携していくことで一致しました。
  3. 両首脳は、北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢についても意見交換を行い、緊密に連携していくことで一致しました。

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