リトアニア共和国

平成30年10月12日
握手を交わす両首脳(写真提供:内閣広報室)
日・リトアニア首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 本12日午後6時05分から約45分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のサウリウス・スクバルネリス・リトアニア共和国首相(H.E. Mr. Saulius Skvernelis, Prime Minister of the Republic of Lithuania)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 安倍総理大臣から,スクバルネリス首相の初訪日を歓迎し,この機会を通じて,法の支配を始めとする基本的価値を共有し,杉原千畝氏を通じた絆のあるリトアニアとの関係を幅広い分野で強化したい旨述べました。
 スクバルネリス首相からは,温かい歓迎に感謝するとしつつ,リトアニアにとって日本が政治,経済面で重要な国であるとともに共通の価値観を持つ国であること,今年1月の安倍総理大臣のリトアニア訪問が大きな刺激となって両国関係が進んでいることは喜ばしい旨述べました。

2 二国間関係

(1)安倍総理大臣から,1月の訪問の際のリトアニア側の歓待に改めて感謝するとともに,訪問後,科学技術や保健分野での両国間の協力を促進するための政府当局間覚書の交換,JETROミッションの派遣,租税条約の発効等,両国の協力関係が様々な分野に広がっていることを歓迎しました。

(2)スクバルネリス首相から,日・リトアニア間の交流が様々な分野で急速に進展していることを指摘しつつ,バイオテクノロジーを始めとするテクノロジーやイノベーションの分野の可能性に対する期待が示され,さらに貿易,投資,大学間交流を進めたい旨述べました。

(3)両首脳は,ワーキング・ホリデー制度の開始の目処が立ったことを歓迎し,今後,両国の人的交流が進展することを期待しました。

3 日EU関係

(1)両首脳は,法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序が挑戦を受ける中,その維持・強化こそ,基本的価値を共有する日本と欧州が共に取り組むべき課題であることを確認しました。

(2)両首脳は,7月に署名された日EU・EPAの発効が日本とEU諸国の双方にとって利益をもたらすものであり,早期発効に向け取り組んでいくことで一致しました。

4 北朝鮮

 両首脳は,北朝鮮情勢については,朝鮮半島の非核化に向け,安保理決議の完全な履行が必要との立場で一致しました。また,安倍総理大臣から拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めました。


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