イタリア共和国

平成29年4月10日
日伊外相会談1
日伊外相会談2

 4月10日,現地時間午後3時25分(日本時間同日午後10時25分)から約25分間,G7外相会合出席のためイタリア・ルッカを訪問中の岸田文雄外務大臣は,アンジェリーノ・アルファーノ伊外務・国際協力大臣(Hon. Angelino ALFANO, Minister for Foreign Affairs and International Cooperation of Italy)と日伊外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 冒頭アルファーノ大臣から,この歴史あるルッカの街に岸田大臣をお迎えできて嬉しい旨述べ,岸田大臣より,G7ルッカ外相会合を目前に控え,G7の新旧議長間で緊密な連携を確認したい旨述べました。

2 G7

 アルファーノ大臣から,今年のイタリア議長下のG7は,昨年の日本議長下のG7の継続である旨述べ,岸田大臣からは,国際社会が変化の時を迎える中,国際秩序の牽引役であるG7の連帯・一体性を示すべく,全力で議長を支えていく旨述べました。

3 二国間関係

 両外相は,先月の日伊首脳会談で防衛装備品・技術移転協定の交渉開始で一致したことを踏まえ,引き続き両国で協力していくことで一致しました。

4 日EU関係

(1)岸田大臣から,ローマ条約60周年記念式典の成功に祝意を表しつつ,結束した欧州との協力を重視している旨を述べ,これに対しアルファーノ外相から賛意が示されました。

(2)両外相は,日EU・EPAの早期の大枠合意を実現するために緊密に連携していく事で一致しました。

5 アジア情勢

(1)両外相は,北朝鮮は新たな段階の脅威との認識で一致し,北朝鮮情勢に関する両国の緊密な連携を確認しました。

(2)両外相は,東シナ海及び南シナ海の情勢についても意見交換を行い,法の支配に基づく国際秩序の維持のため,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

6 シリア情勢等

 両外相は,シリアで行われた化学兵器の使用は絶対にあってはならず,また,今回の米軍の行動はこれ以上の事態の深刻化を食い止めるための措置との理解で一致しました。また,シリア情勢に対してG7としての緊密な連携が重要である点を確認しました。さらに,シリア情勢への対応も含め,ロシアとの対話を継続していくことの重要性で一致しました。


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