イタリア共和国
日伊外相会談


2月16日,現地時間午後10時35分(日本時間17日午前6時35分)から約20分間,G20外相会合出席のためドイツ・ボンを訪問中の岸田文雄外務大臣は,アンジェリーノ・アルファーノ伊外務・国際協力大臣(Hon. Angelino ALFANO, Minister for Foreign Affairs and International Cooperation of Italy)と日伊外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,岸田大臣より,アルファーノ大臣の就任に祝意を伝え,本年イタリアは日本からG7議長国を引き継ぎ,また両国は安保理非常任理事会を務めることも踏まえ,アルファーノ大臣と手を携えて,国際社会の課題への対応をリードしたい旨述べました。アルファーノ大臣からは,祝意に感謝すると共に,日本とイタリア間には,民主主義に基づいた長い友好関係があることをうれしく思う旨述べました。
2 両外相は,日伊両国は基本的価値を共有し,世界の平和と安定に共に貢献する重要なパートナーであり,両国間で安保・防衛協力を一層強化していくことを確認しました。特に,防衛装備品・技術分野における協力の潜在性は大きく,両国間でさらなる協力強化の可能性について引き続き議論を続けることに合意しました。
3 岸田大臣から,4月のG7ルッカ外相会合では,昨年の議長として,アルファーノ大臣を全力で支援する旨述べたのに対し,アルファーノ大臣から,昨年の伊勢志摩サミットにおける日本の取り組みを高く評価している旨述べました。さらに,岸田大臣から,G7において,テロ・暴力的過激主義,中東情勢に加え,北朝鮮情勢や東シナ海や南シナについても議論すべき旨述べました。アルファーノ大臣は,それらの提案に同意し,アジア情勢並びに海洋安全保障についても,G7の場で議論したい旨述べました。
4 アルファーノ大臣から,G7外相会合前に岸田大臣と友好関係を築く機会を得たことをうれしく思う旨述べ,両外相は,G7ルッカ外相会合に向けて緊密に連携していくことを確認しました。