安倍総理大臣

平成26年6月6日
写真1 (写真提供:内閣広報室)
写真2 (写真提供:内閣広報室)
 6月6日(金)1時20分(現地時間)から約80分間、安倍内閣総理大臣は、ドーリア・パンフィーリ宮においてレンツィ首相とのワーキングランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 経済

(1) レンツィ首相から、アベノミクスについて強い関心が示されたことを受け、安倍総理から、アベノミクスが順調に進展し、日本経済が好調に発展していることについて詳細に説明しました。
(2) 両首脳は、日伊両国の貿易経済関係は大きな発展の潜在性を有しており、そのために更に尽力していくことについて意見が一致しました。さらに、レンツィ首相は、日本からイタリアへの企業進出は両国経済関係の発展に資するだけでなく、両国の文化的な関係が豊かになることにも資する旨指摘しました。
(3) 安倍総理から、日伊社会保障協定のイタリア議会による早期承認を働きかけたところ、レンツィ首相から議会に強く働きかけていく旨応じました。
(4) 安倍総理から、「食」をテーマとする2015年ミラノ万博の機会に、是非質の高い本物の日本食を知ってもらいたい、万博の成功へ向け積極的に協力する旨表明しました。これに対し、レンツィ首相から、日本がミラノ万博に協力する旨表明していることを心強く思う、食のテーマは重要であり、両国で協力していきたい旨述べました。

2 政治及び安全保障

(1) 安倍総理から、日本とイタリアがともに海に囲まれた海洋国家であることを念頭に、海洋における法の支配の推進、海上の安全保障の確保が重要であり、ソマリア沖の海賊対処における共同訓練等を通じて連携を強化したい旨述べました。
(2) また、安倍総理から、国際協調主義に基づく積極的平和主義や国内で行われている集団的自衛権の行使に関する検討について説明しました。

3 地域及び国際場裡での協力

(1) レンツィ首相から、10月のミラノにおけるASEM第10回首脳会合に安倍総理に是非出席していただき、良い会議にしたい旨述べました。これに対し、安倍総理から招待に感謝した上で、出席については積極的に検討したい旨述べました。
(2) レンツィ首相から、7月1日からのイタリアEU議長国就任は、日伊経済関係を進展させる上でよいチャンスになるため、積極的に取り組んでいきたい旨述べました。

4 文化・人的交流

(1) 両首脳は、2015年の慶長遣欧使節団によるローマ法王謁見400周年、2016年の外交関係開設150周年等を契機に、両国の交流を一層拡大することで一致しました。
(2) 安倍総理から、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたスポーツ分野での協力を促進していきたい旨述べました。レンツィ首相からは、文化・人的交流は重要であり、協力したい旨応じました。
(3) 最後に、安倍総理から、レンツィ首相の訪日を招請したのに対し、レンツィ首相は、日本を訪問することを楽しみにしている旨応じました。



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