フランス共和国

平成29年1月6日

 1月6日正午から約1時間30分間,フランス訪問中の岸田文雄外務大臣はローラン・ファビウス憲法院院長(前仏外務・国際開発大臣)と昼食を交えつつ懇談したところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 岸田大臣から,ファビウス院長との再会を嬉しく思う,ファビウス院長とともに開始した日仏外務・防衛閣僚会合(「2+2」)は今回3回目を迎える、これを安保・防衛分野での日仏協力を一層強化する契機としたい旨述べました。これに対し,ファビウス院長から,トランプ米大統領の誕生や本年の欧州諸国での各種選挙を踏まえ,伝統的に良好な関係を有し,多国間協力を重視する日本との関係強化は重要である旨を述べました。

2 日仏関係

(1)両者は,昨年の安倍総理の訪仏オランド大統領のG7伊勢志摩サミット出席を始め,毎年の首脳レベルの往来が続いていることを歓迎しました。

(2)岸田大臣から,今回の日仏「2+2」につき説明したのに対し,ファビウス院長から,国際社会の平和と安定のために両国間の安保・防衛協力の推進は重要であると述べ,最近の進展を歓迎しました。

(3)岸田大臣から,2018年にパリで日本文化の粋を集めて大規模に紹介する行事「ジャポニスム2018」の準備状況につき説明し,両者は,日仏関係の更なる強化のため,「ジャポニスム2018」の成功を含め,人的・文化交流の一層の推進が重要であるとの認識で一致しました。

3 地域情勢等

 両者は,アジア,米国,ロシアなどの地域情勢や気候変動などのグローバルな課題についても意見交換を行いました。


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