フランス共和国

平成30年4月22日
日仏外相会談(握手)
日仏外相会談(会談)
 現地時間4月22日,午前8時15分(日本時間22日午後9時15分)頃から約35分間,G7外相会合に出席するためカナダ・トロントを訪問中の河野太郎外務大臣は,ジャン=イヴ・ル・ドリアン・フランス共和国欧州・外務大臣(H.E. Mr. Jean-Yves Le Drian, Minister for Europe and Foreign Affairs of the French Republic)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭発言

(1)ル・ドリアン大臣から,本年1月に東京で開催された日仏「2+2」以来の再会ができてうれしい,同会合では建設的な議論が行われた旨述べつつ,本年は7月に安倍総理にフランスを訪問いただく予定であり,二国間関係を更に発展させていきたい旨述べました。
(2)これに対し,河野大臣から,日仏関係にとって重要な年である本年,諸般の事情が許せば,「ジャポニスム2018」開会式出席のため,安倍総理がフランスを訪問する予定である旨述べつつ,マクロン大統領の早期の訪日を期待する旨述べました。

2 二国間関係

(1)両大臣は,本年1月に大枠合意に達した日仏物品役務相互提供協定(ACSA)の早期の交渉妥結に向け,一層緊密に連携していくことを確認しました。
(2)両大臣はまた,自由で開かれたインド太平洋の実現も含め,海洋分野での協力強化の重要性についても一致しました。
(3)両大臣は,来年のG7(仏)・G20(日)の議長国として,一連の会合の成功に向けて一層緊密に連携していくことを確認しました。

3 地域情勢

(1)北朝鮮情勢に関し,両大臣は,核武装した北朝鮮は決して認められず,北朝鮮による完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な方法での全ての大量破壊兵器及びあらゆる弾道ミサイルの廃棄を実現するため,最大限の圧力を維持することを含め,両国で引き続き緊密に連携していくことで一致しました。また,両大臣は,「瀬取り」への対応を含め,北朝鮮による制裁回避に協力して対処することの重要性を確認しました。さらに,河野大臣から,拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めました。
(2)両大臣はまた,シリア情勢を含む地域情勢等についても議論を行い,引き続き両国間で緊密に意見交換していくことを確認しました。


フランス共和国へ戻る