岸田外務大臣

平成26年1月14日
第4回日仏外相戦略対話(1)
第4回日仏外相戦略対話(2)
 9日午前10時より約1時間、岸田外務大臣は、ファビウス仏外務大臣(Mr.Laurent Fabius, Minister of Foreign Affairs of France)と第4回日仏外相戦略対話をパリにて実施したところ、概要以下のとおり。

1.二国間関係全般

 ファビウス外務大臣から、昨年6月のオランド大統領の国賓としての訪日以来、仏日間の人的交流が盛んになっていることや日本が2020年のオリンピックを開催することを嬉しく思っている旨述べるとともに、オリンピックや学位の相互承認を含め、様々な分野で協力の進展を図るべき旨述べた。これに対し、岸田外務大臣から、オランド大統領の訪日の成果である「日仏間協力のためのロードマップ」を前進させたい旨述べた。

2.経済

 岸田外務大臣から、昨年10月に日本航空がエアバス機の購入契約を締結したこと等に見られるように、日仏の民間企業協力が高密度に発展していること、日仏双方の成長戦略に資する協力を進めていくべきこと、包括的かつ高いレベルの日EU・EPAを目指したい旨述べた。これに対し、ファビウス外務大臣からは日本航空によるエアバスの購入契約やフランス産の牛肉輸入の解禁等を評価しつつ、引き続き日EU・EPAの交渉の進展に向け協力したい旨述べた。

3.原子力協力

 ファビウス外務大臣から、福島第一原発事故に関する除染作業における協力やトルコにおける日仏による原子力発電所建設計画における協力の評価を述べた。これに対し、岸田外務大臣より、福島第一原発事項に関する仏の支援に感謝するとともに、第三国における原子力協力を進めていきたいと述べた。

4.気候変動

 両大臣は、仏が2015年にCOP21の議長国を務めることを踏まえ、COPにおいて協力していくことで一致した。

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