ロシア連邦
日露外相会談



1月14日,河野外務大臣とラヴロフ外務大臣(Mr. Lavrov, Sergey Viktorovich, Minister of Foreign Affairs of the Russian Federation)が通算8回目の日露外相会談を実施しました(会談及びワーキングランチ:約4時間)。シンガポール及びブエノスアイレスでの首脳会談の結果を受け,平和条約問題について第一回目の交渉となりました。平和条約問題について時間をかけて議論するとともに,安倍総理の訪露に向けた準備を行いました。概要は以下のとおりです。
1 平和条約締結問題
日露双方の具体的な考え方を議論した上で,真剣な協議を行いました。長年にわたり未解決の困難な問題ですが,この問題に自らの手で終止符を打つという両首脳の決意を踏まえた真剣な議論となりました。
今後,森外務審議官とモルグロフ外務次官に頻繁に協議を行わせ,交渉責任者の両外相が節目節目で議論の進捗を確認することで一致しました。1月15日に森外務審議官とモルグロフ外務次官が協議を行い,2月のミュンヘン安保会議に両外相が出席することになれば,次回の会合を行うことで一致しました。
交渉の中で,日本側は,領土問題を含め日本側の考え方を明確に伝えました。露側も露側の考えを具体的に伝えてきました。真剣かつ率直なやりとりになりました。
2 政治対話
安倍総理の訪露の際の日露首脳会談について,1月22日午後に開催することで一致しました。
3 日露経済
昨年12月に河野大臣が議長として開催した貿易経済政府間委員会でのやり取りを踏まえ,8項目の「協力プラン」を含む経済分野での協力が着実に進展していることを確認し,更なる貿易及び投資拡大に向けた方策について議論を行いました。
4 国際情勢
国際場裏における連携について議論を行い,今後も緊密に意思疎通していくことで一致しました。