欧州
国光あやの外務副大臣のウクライナ、ポーランド共和国及びクロアチア共和国訪問(結果)
6月21日から28日にかけて、国光あやの外務副大臣は、ウクライナ、ポーランド共和国、クロアチア共和国を訪問し、以下のとおり一連の会合に出席するとともに、関係者との意見交換を実施したところ、概要は以下のとおりです。
1 ウクライナ
(1)二国間会談(6月23日)
ア アンドリー・シビハ・ウクライナ外務大臣への表敬
シビハ外務大臣からは、国光副大臣のウクライナ訪問を歓迎するとともに、侵略開始以来続く日本の一貫したウクライナ支援に感謝する旨発言がありました。国光副大臣は、力による一方的な現状変更の試みを容認すべきではないという原則的な考え方の重要性を強調し、「ウクライナと共にある」という我が国の姿勢及び連帯の気持ちは揺るぎない旨を述べました。また、今後もG7及び国際社会と連携してウクライナ支援と対露制裁に取り組んでいく旨述べました。
カチカ・ウクライナ副首相表敬
スヴィリデンコ・ウクライナ首相表敬
イ ユリヤ・スヴィリデンコ・ウクライナ首相、タラス・カチカ・ウクライナ欧州・欧州大西洋担当副首相への表敬
国光副大臣は、山田経済産業副大臣とともにスヴィリデンコ首相及びカチカ副首相をそれぞれ表敬し、経済分野を始めとする二国間関係の更なる強化について意見を交わしました。スヴィリデンコ首相及びカチカ副首相からは、それぞれ、我が国の支援に対する謝意の表明がありました。
(2)ロシアによる攻撃被害現場等の視察
戦没者慰霊碑献花
キーウ・ペチェルスク大修道院
- 国光副大臣は、山田経済産業副大臣とともに、戦没者慰霊碑への献花を行いました。
- 国光副大臣は、ロシアによる攻撃により被害を受けたキーウ市内の施設(チョルノービリ原発博物館、キーウ・ペチェルスク大修道院及びルキヤニウスキー市場)を視察し、被害の状況等について関係者から説明を受けました。
- 国光副大臣は、我が国による支援を実施しているボホモレツ国立医科大学病院を視察し、関係者と懇談しました。
チョルノービリ原発博物館
2 ポーランド共和国
(1)二国間会談(6月22日)
ア ヴワディスワフ=テオフィル・バルトシェフスキ・ポーランド外務副大臣との会談
本年4月のドナルド・トゥスク・ポーランド首相訪日の際に二国間関係が「包括的・戦略的パートナーシップ」に格上げされたことを踏まえ、経済を始めとする協力の更なる進展について意見交換をしました。また、ウクライナ復興会議も念頭に、ウクライナ情勢や復旧・復興のための取組についても意見交換を行いました。
イ マルチン・プシダチ・ポーランド大統領府国際政策局長官との会談
ロシア・ウクライナ情勢、中国、北朝鮮等の地域情勢について意見交換を行いました。
(2)ウクライナ復興会議(6月25日)
ウクライナ復興会議
人材に関する分科会
国光副大臣は、ポーランド政府・ウクライナ政府共催「ウクライナ復興会議」に出席し、日本のウクライナ支援に関する発表等を行いました。
- ナショナル・ステートメント
国光副大臣は、要旨以下のとおりナショナル・ステートメントを発出しました。
・ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、ロシアの激しい攻撃に対し最も強い言葉で非難する。財政、復旧・復興、人道の支援を実施。
・産業振興、インフラ、食料・農業分野における官民ミッション派遣を通じた我が国の技術や知見を活かした協力は復興に直結。JICAはEBRDに「民間セクター促進基金」(JIDAIファンド)を設置し、ウクライナ及び周辺諸国等の民間セクターに融資を行う。
・次の冬に向けたエネルギー分野の継続的な支援やNATOを通じた安全保障分野の協力も実施。 - 人材に関する分科会
国光副大臣は、人材に関する分科会において、要旨以下のとおり発言しました。
・人材はウクライナの復興と長期的な経済発展の重要な要素であり、我が国として若者のエンパワーメントの強化全般に更に取り組む。
・日本の信用補完を用いた世銀融資が教育改革事業に活用されていることを歓迎。
・ウクライナの若手行政官の学位取得を支援する無償資金協力「人材育成奨学計画」を継続実施する。
[参考]ウクライナ復興会議
今回の会議には、共催国であるポーランドからドナルド・トゥスク・ポーランド共和国首相、ウクライナからユリヤ・スヴィリデンコ・ウクライナ首相が、それぞれ出席した他、70か国以上の国、国際機関、民間企業、市民社会等の代表が出席し、ウクライナの喫緊の復旧・復興ニーズを踏まえ、民間企業を始め社会全体の参加を促進するため、活発な議論が行われました。
(3)ウクライナ・ドナー・プラットフォーム閣僚級会合(6月25日)
国光副大臣は、ウクライナ支援の主要ドナーの活動調整を行う「ウクライナ・ドナー・プラットフォーム閣僚級会合」に出席し、日本のウクライナへの貢献について説明したほか、同プラットフォーム参加国がウクライナの財政を支える決意で一致してきたことを評価しつつ、ウクライナの改革の後押しや同志国の企業の復興への参画など、日本として今後も同プラットフォームの活動に貢献していく旨表明しました。
(4)マルグス・ツァフクナ・エストニア共和国外務大臣との会談
ウクライナ復興会議への出席の機会に、6月25日、国光副大臣は、ツァフクナ外務大臣とウクライナ復興及び二国間関係等について意見交換を行い、今後も緊密に連携していくことを確認しました。
(5)各国・国際機関の要人との意見交換
国光副大臣は、この他、日本の支援により作成された文化遺産保護の実践的な指針をウクライナ側に手交するユネスコ関連会合に出席し、ロシアの攻撃により被災した世界遺産キーウ・ペチェルスク大修道院の修復支援を行う旨述べました。
また、国光副大臣は、ウクライナ復興会議に出席していた以下の閣僚等とそれぞれ懇談しました。
- ユリヤ・スヴィリデンコ・ウクライナ首相
- オレクシー・クレーバ同復興担当副首相
- テチャーナ・ベレジュナ副首相兼文化相
- セルヒー・マルチェンコ・同財務相
- ドナルド・トゥスク・ポーランド首相
- ヤヴォロフスキ・ポーランド国有財産相
- バルバラ・ノヴァツカ・ポーランド教育相
- フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長
- デービッド・ラミー英国副首相
3 クロアチア共和国
(1)ドブロブニク・フォーラム
ドブロブニク・フォーラム
6月26、27日の2日間にわたり、クロアチア政府が毎年同国のドブロブニクで主催し、国際情勢やグローバルな課題について議論を行う国際会議である「ドブロブニク・フォーラム」が開催され、我が国から国光副大臣が参加しました。
ドブロブニク・フォーラムのパネル・ディスカッション
6月26日、国光副大臣は、同フォーラムのパネル・ディスカッションに登壇し、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であるとの認識を示しつつ、日本の進化した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」に関する取組やグローバル・ヘルスに対する日本の貢献等について発信しました。
(2)トネ・カイゼル・スロベニア外務・欧州大臣との会談
6月27日、国光副大臣は、同フォーラムの機会に、カイゼル・スロベニア外務・欧州大臣と会談を行いました。
両者は、良好な二国間関係の更なる発展や西バルカン諸国のEU加盟に向けた支援について連携していくことで一致しました。また、国光副大臣から、日本の進化したFOIPに関する取組について説明し、カイゼル大臣から、日本の取組を全面的に支持する旨述べました。また、両者はウクライナや東アジア情勢等について意見交換を行いました。
(3)フラノ・マトゥシッチ・クロアチア外務・欧州副大臣との会談
27日、国光副大臣は、同フォーラムの機会に、マトゥシッチ・クロアチア外務・欧州副大臣と会談を行いました。
両者は、ウクライナや西バルカン諸国への支援に引き続き取り組んでいくことで一致したほか、日・クロアチア・ワーキングホリデー協定や航空協定を通じた、二国間の人的交流の更なる進展への期待を表明しました。また、両者は欧州やインド太平洋情勢等について意見交換を行いました。
(4)各国・国際機関の要人との意見交換
このほか、国光副大臣は、ドブロブニク・フォーラムに出席していた以下の閣僚等とそれぞれ懇談し、今後の協力等について意見交換を行いました。
- アンドレイ・プレンコビッチ・クロアチア首相
- ゴルダン・グルリッチ=ラドマン・クロアチア外務・欧州大臣
- ジェリコ・ライネル・クロアチア議会副議長
- イレナ・フルスティッチ・クロアチア保健大臣
- バフティヨル・サイードフ・ウズベキスタン外務大臣
- トアブディサラム・アブディ・アリ・ソマリア外務大臣
- エルメディン・コナコビッチ・ボスニア・ヘルツェゴビナ外務大臣
- ケーストゥティス・ブドリース・リトアニア外務大臣
- リー・トーイッ・カンボジア上級大臣兼カンボジア地雷対策犠牲者支援庁副議長
- モハメド・ビン・アブドゥルアジズ・アル・フライフィ・カタール国務大臣
- ヨシプ・ブルキッチ・ボスニア・ヘルツェゴビナ外務副大臣
- シェイク・アブドゥルアジズ・ビン・アブドゥッラー・ビン・ザーヒル・アルヒナーイ・オマーン外務省無任所大使
- 廬沙野(ルー・シャイェ)中国政府欧州担当特別代表
- ムナツァカン・サファリャン・アルメニア外務次官
- ウィチャーワット・イサラパクディー外務政務官
- ハンス・ヘンリ・P・クルーゲWHO欧州地域局長
