安倍総理大臣

平成26年3月25日
ファン=ロンパイ欧州理事会議長・バローゾ欧州委員会委員長と握手する安倍総理 (写真提供:内閣広報室)
日・EU首脳会談 (写真提供:内閣広報室)

 ハーグ(オランダ)で開催されている核セキュリティ・サミットに参加している安倍総理は,3月25日(火)9時(現地時間)から約25分間,ファン=ロンパイ欧州理事会議長及びバローゾ欧州委員会委員長と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり。

1. 日EU関係

 安倍総理から,昨年11月の日EU定期首脳協議の際に議論された経済関係の強化,安全保障分野での協力の拡大及びグローバルな利益の実現,その中でも特に「女性が輝く社会の実現に向けて」という3つの柱に基づき,引き続き日EU間で包括的な関係強化につき進展を図りたい旨述べた。
 これに対し,EUからは,「安倍総理が指摘した3本柱の協力のアジェンダに同意する。次回定期首脳協議は日EU関係の発展に弾みを与えるものとしたい。日EU・EPAの早期締結と共に,戦略的パートナーシップ(SPA)も日EU間のパートナーシップ強化のための重要な枠組みとなる。」旨述べた。
 さらに安倍総理より,積極的平和主義の具体的実現に当たって,EUは重要なパートナーと指摘したのに対し,EUからは,共通安全保障・防衛施策(CSDP)との連携について今後具体的に検討したい旨述べた。

2. ウクライナ情勢

 安倍総理から,力を背景とする現状変更は決して容認できず,引き続きG7として連帯したい旨述べるとともに,ロシアに対し共通のメッセージを出すことの重要性について触れつつ,本年G7がブリュッセルで開催されることになり,これからもEUと緊密に協力していきたい旨述べた。
 これに対し,EUからは,昨日のG7首脳会合時に安倍総理からG7の連帯の重要性,ウクライナ支援の表明及び領土一体性の強調に関する発言が行われたことに感謝する旨述べるとともに,さらなる状況の悪化の抑止及び安定の実現と法の遵守が優先事項である,ロシアとの外交チャネルをオープンにしていることは重要との発言があった。

3. 東アジア情勢

 安倍総理より,韓国とは,本日,日米韓三カ国の形で首脳協議を開催する予定であること,中国に対しても日本の対話の扉は常にオープンである旨述べると共に,引き続き中韓と粘り強く意思疎通を図り,関係改善を目指していきたい旨発言した。



安倍総理大臣へ戻る