安倍総理大臣
ウズムジュ化学兵器禁止機関(OPCW)事務局長による総理表敬
平成26年3月24日


24日午前9時ごろ(現地時間)から約20分間、オランダ・ハーグにて、安倍晋三内閣総理大臣はアフメット・ウズムジュ化学兵器禁止機関(OPCW)事務局長による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、安倍総理から、OPCWが化学兵器の廃絶及び不拡散のために果たしている役割を高く評価するとともに、ノーベル平和賞受賞への祝意を述べました。また、安倍総理から、シリアの化学兵器廃棄という困難な課題への取組におけるウズムジュ事務局長のリーダーシップを評価する旨述べました。また、我が国は、積極的平和主義の下、シリア問題を含む化学兵器の廃絶と不拡散に取り組んできており、OPCWとも引き続き協力していきたい旨述べました。
これに対しウズムジュ事務局長から、日本からの支援、特にシリアのミッションに対する支援に感謝したい、シリアのミッションは困難であるが、是非成功させたい、これが規範の強化にも寄与するものと確信している、シリア問題解決のための共同の取組に期待したい旨述べました。 - 安倍総理から、シリアの化学兵器廃棄に関し、我が国として、化学兵器が二度と使用されないための国際社会の努力を支援する旨、そのためOPCWに約1,300万ユーロを拠出した旨述べました。これに対し先方から、日本からの支援に感謝する旨述べました。
- 安倍総理から、我が国は中国における遺棄化学兵器の廃棄に誠実に取り組んでおり、引き続き、中国の協力を得ながら、できる限り早期の廃棄完了を目指し最大限努力していく旨述べました。これに対し先方から、昨年、自分(ウズムジュ事務局長)も現場を見る機会があったが、問題の困難さと難しさを認識した、OPCWとしては日中両国による取組を引き続き支援していきたい旨述べました。
- 最後に、安倍総理から、我が国は、積極的平和主義の下、化学兵器の軍縮・不拡散の取組を重視し、引き続きOPCWとともにその役割を果たしていきたい旨述べました。