アルメニア共和国

令和7年9月4日
両国旗の前で握手する石破総理大臣とパシニャン首相 日・アルメニア首脳会談 (写真提供:内閣広報室)
儀仗隊の前を歩く石破総理大臣とパシニャン首相 儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう (写真提供:内閣広報室)
日・アルメニア首脳会談 (写真提供:内閣広報室)

 9月4日、午前11時48分から約40分間、石破茂内閣総理大臣は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)賓客として訪日中のニコル・パシニャン・アルメニア共和国首相(H.E. Mr. Nikol PASHINYAN, Prime Minister of the Republic of Armenia)と日・アルメニア首脳会談を行いました。また、会談に続いて、午後0時30分から約65分間、石破総理大臣主催ワーキング・ランチが催されました。これらの行事の概要は以下のとおりです。

1 冒頭

  1. 石破総理大臣から、パシニャン首相の来日を歓迎し、9月5日のアルメニアの大阪・関西万博のナショナル・デーの成功を祈念し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて共に取り組む上の重要なパートナーであるアルメニアとの関係の深化に向けて、緊密に協力していきたい旨述べました。
  2. これに対し、パシニャン首相は、今般の訪日に係る温かい歓迎に感謝するとともに、両国の関係を一層強化していきたい旨述べました。

2 二国間関係

  1. 石破総理大臣から、「日本アルメニア投資環境整備ネットワーク」の設立や、総理自身も視察したアルメニア発祥のIT人材育成機関である「TUMO(ツーモ)センター」の群馬拠点の開設を歓迎し、IT分野を含む二国間関係の更なる進展に期待している旨述べました。
  2. パシニャン首相は、両国間の政治、経済、文化等の分野における協力を強化したい旨述べました。

3 国際場裡における協力

 両首脳は、国際法や国連憲章の諸原則の重要性を確認するとともに、国際場裡においても緊密に連携していくことを確認しました。

4 地域情勢

 パシニャン首相から、アゼルバイジャンとの和平に向けた取組等について説明がありました。石破総理大臣から、先月、米国においてアルメニアとアゼルバイジャンとの和平に向けた共同宣言が署名されたことを歓迎するとともに、和平の達成、ひいては両国間の紛争の最終的な解決につながり、コーカサス地域に恒久的な平和と繁栄がもたらされることを期待する旨述べました。
 両首脳は、ロシア・ウクライナ情勢や核・ミサイル問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢などの地域情勢について議論しました。

(参考1)「日本アルメニア投資環境整備ネットワーク」

 両国間の貿易・投資の振興を目的として2025年2月に設立された、両国の関係省庁・機関・民間企業間のネットワーク。

(参考2)「TUMOセンター」

 在米アルメニア・ディアスポラ等の支援を受けて2011年に設立された青少年向けIT人材育成施設。2025年7月、アジア初の拠点として群馬県に「TUMO Gunma」がオープン。


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