ポーランド共和国

平成27年2月27日
コモロフスキ大統領と握手する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
日・ポーランド首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
共同記者発表
(写真提供:内閣広報室)

1 日・ポーランド首脳会談

 安倍晋三内閣総理大臣は,本27日午後6時10分から約45分間,実務訪問賓客として訪日中のブロニスワフ・コモロフスキ・ポーランド共和国大統領(H.E.Mr. Bronisław KOMOROWSKI, President of the Republic of Poland)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

(1)戦略的パートナーシップ

 冒頭,安倍総理大臣から,訪問を歓迎するとともに,ポーランドは自由,民主主義,人権といった基本的価値を共有する「中・東欧の雄」であり,グローバルな課題に取り組む重要なパートナーとして,両国関係を戦略的次元に格上げしたい旨述べました。
 これに対し,コモロフスキ大統領から,訪問実現に感謝するとともに,日本との戦略的パートナーシップを強化したい旨述べました。

(2)日EU関係

 安倍総理大臣から,トゥスク前首相の欧州理事会議長就任は,貴国がEU内で確固たる地位を確立したことの証左であり,EUを牽引する貴国との間で日EU関係強化に向けても協力したい旨述べました。また,日EU・EPAの早期合意に向けて協力したい旨述べました。
 これに対し,コモロフスキ大統領から,日EU・EPAに対する支持が改めて表明されました。

(3)政治関係

 安倍総理大臣から,「積極的平和主義」について説明を行いました。
 これに対し,コモロフスキ大統領から,日本の考え方を支持する旨述べました。
 さらに,安倍総理大臣から,シリアでの邦人殺害テロ事件に際するポーランドからの哀悼と連帯のメッセージへ謝意表明するとともに,日本がテロに屈することは決してない,テロと闘う国際社会における日本の責任を毅然と果たしていく旨述べました。
 これに対し,コモロフスキ大統領から,邦人殺害テロ事件について改めて哀悼の意が表明され,またテロに対する日本の毅然とした姿勢に対する賞賛の意が示されました。

(4)ウクライナ情勢

 安倍総理大臣から,停戦合意後も一部地域で戦闘が継続するウクライナ東部情勢を憂慮しており,全ての当事者は同合意を履行する意思を行動で示すべきである旨述べました。さらに,日本は,ウクライナの安定化と改革努力を後押ししていく旨述べました。
 これに対し,コモロフスキ大統領から,ポーランドは停戦合意を支持し,ウクライナを支援している旨述べるとともに,日本のウクライナ支援への謝意が表明されました。

(5)経済関係

 安倍総理大臣から,ポーランドには中・東欧で最大の約300社の日系企業が進出しており,更なる投資の拡大にはポーランド国内のインフラ整備が重要である旨述べました。
 さらに,両首脳は,高効率石炭火力発電の推進をはじめとするエネルギー協力の継続について一致しました。

2 共同記者発表,署名式・交換式,夕食会

(1)首脳会談後,共同記者発表において,「日本国とポーランド共和国との間の共同声明「自由,成長,連帯への戦略的パートナーシップ構築」(骨子(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く」が発出されました。

(2)また,日・ポーランド・ワーキング・ホリデー協定和文(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開くポーランド語文(PDF)別ウィンドウで開く)への署名別ウィンドウで開くを実施したほか,日本貿易振興機構(JETRO)及びポーランド情報・外国投資庁(PAIiIZ)との相互連携強化に関する改訂された覚書の交換を実施しました。

(3)その後,安倍総理大臣夫妻主催の夕食会が非常に和やかな雰囲気で行われ,文化交流を含む両国関係の幅広い話題に会話が及びました。


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