コソボ共和国
阿部外務副大臣のコソボ等訪問(結果)
阿部俊子外務副大臣は,2月20日から22日まで,コソボ等を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 コソボ訪問(2月20日~22日)
(1)政府要人との意見交換
2月21日,阿部副大臣は,以下の要人と会談しました。
- ハシム・サチ大統領(H.E. Mr. Hashim THACI, President)
- ラムシュ・ハラディナイ首相(H.E. Mr. Ramush HARADINAJ, Prime Minister)
- ベジェット・パツォーリ第一副首相兼外務大臣(H.E. Mr. Behgjet PACOLLI, First Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs)
それぞれの会談において,阿部副大臣から,日本は西バルカン地域の平和と安定の鍵となるコソボとの関係を重視しており,本年の外交関係樹立10周年を機に,幅広い分野で関係を深化させたい旨述べました。また,引き続き,コソボの経済社会開発に向けた取組を支援していきたい旨説明しました。
これに対し,コソボ側から,阿部副大臣の来訪を歓迎するとともに,これまでの日本の支援に対する謝意が述べられました。また,日本は重要なパートナーであり,特に経済や文化面での交流活性化に向けて,連携を強化していきたい旨発言がありました。
(2)廃棄物管理能力向上のための無償資金協力に関する書簡の交換
21日,阿部副大臣は,コソボの廃棄物管理能力向上に係る無償資金協力「経済開発計画」の署名式に出席し,パツォーリ第一副首相兼外務大臣との間で,本計画に関する書簡への署名を行いました。
書簡の交換に際し,阿部副大臣から,このプロジェクトがコソボの環境改善に寄与するとともに,両国の友好関係の飛躍の礎になることを期待する旨述べました。パツォーリ第一副首相兼外務大臣からは,日本の支援に対する謝意が述べられました。
(3)桜の植樹式
21日,阿部副大臣は,外交関係樹立10周年を記念して,プリシュティナ市内の広場で行われた桜の植樹式に出席しました。
植樹式において,コソボ側から,日本からの桜の寄贈に対する謝意が表明されました。阿部副大臣からは,両国の友好の証として桜を植樹できることは喜ばしく,桜の成長とともに,両国の交流が一層発展していくことを期待する旨述べました。
植樹式には,パツォーリ第一副首相兼外務大臣,アフメティ・プリシュティナ市長等が出席しました。
(4)進出日系企業の視察
21日,阿部副大臣は,コソボ北部のミトロビツァ市を訪問し,日本企業によるコソボへの初の投資として,椎茸の栽培を行っているヒラノ・マッシュルーム社を視察し,同社の取組につき説明を受けました。また,コソボの投資環境や今後の課題につき意見交換を行いました。
(5)日・コソボ外交関係樹立10周年記念レセプション
21日,阿部副大臣は,日・コソボ外交関係樹立10周年記念レセプションに出席し,日本政府を代表して挨拶を行いました。
挨拶において,阿部副大臣は,コソボとの友好関係に触れるとともに,来年予定している在コソボ兼勤駐在官事務所の開設に言及し,これを機に,良好な二国間関係を更に発展させていきたい旨述べました。
コソボ側を代表して挨拶を行ったパツォーリ第一副首相兼外務大臣からは,在コソボ兼勤駐在官事務所の開設に対する歓迎の意と二国間関係拡大への期待が述べられました。
レセプションには,ハラディナイ首相を始めとするコソボ政府関係者や在コソボの各国外交団など,多数の出席がありました。
2 ウィーンにおける国際機関の邦人職員との懇談(2月22日)
22日,阿部副大臣は,ウィーンに所在する国際機関で活躍する邦人職員と懇談し,国際機関における邦人職員増強の方策等について,意見交換を行いました。