欧州
「V4+日本」安全保障セミナー
平成28年2月16日
2月10日(水曜日),日本とヴィシェグラード4か国(V4:チェコ,ポーランド,スロバキア及びハンガリー)による「V4+日本」協力の一環として,外務省,駐日V4各国大使館及び学校法人城西大学との共催により,「V4+日本」安全保障セミナーを開催しました。
セミナーの冒頭では,日本政府を代表し,武藤容治外務副大臣が基調講演を行いました。
武藤副大臣は,近年,欧州・アジア双方において,法の支配を無視した一方的な現状変更の試みが見られ,また,テロ,サイバー攻撃等,脅威も多様化し,欧州とアジアの安全保障環境がますます不可分になっていることを指摘した上,我が国としては,既存の国際秩序と相容れない,力による一方的な現状変更の試みに対しては,V4を含む国際社会と協力して国際法に基づく平和的解決を促していきたく,また,テロに対しては,関係国と緊密に連携しつつ国際社会で責任を果たしていく旨述べました。
基調講演に続いて行われた各セッションにおいては,我が国及びV4諸国から参加した研究者が,(1)平和安全保障法制と国際的安全保障協力における日本の役割,(2)NATOワルシャワ首脳会合の展望と中東情勢,(3)東アジアの安全保障情勢,及び(4)欧州の安全保障情勢(ウクライナ情勢,難民の流入問題)に関する講演を行い,一般参加者との間で活発な意見交換が行われました。