「V4+日本」対話・協力
第6回「V4+日本」外相会合
平成27年11月6日


1 冒頭
岸田大臣から,通算6回目となる「V4+日本」外相会合を実施でき喜ばしく思う旨述べるとともに,基本的価値を共有する中欧のパートナーとの協力の枠組みとして,「V4+日本」協力を一層推進していきたい旨述べました。これに対し,V4各国外相からも,「V4+日本」協力の意義を評価する発言がなされ,協力を強化していきたいとの意向が示されました。
2 「V4+日本」協力のレビュー及び今後の展望
岸田大臣とV4各国外相は,本年,科学技術振興機構(JST)とV4側機関との間で5つの共同プロジェクトが採択されたことを大きな成果として評価し,今後とも具体的協力を推進していくことで合意しました。
岸田大臣とV4各国外相は,昨年の「V4+日本」交流年に双方の交流が促進されたことを評価し,今後は2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けてスポーツを通じて人と人の繋がりが深まることへの期待を表明しました。
この他,双方は開発協力や貿易・投資促進等今後のあり得べき協力に関し意見交換を行いました。
3 日・EU関係
岸田大臣とV4各国外相は,現在交渉中の日EU経済連携協定(EPA)の本年中の大筋合意,また,日EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)の早期妥結の重要性を再確認し,両協定の交渉の進展に向け協力していくことで一致しました。
4 地域・国際情勢
この他,地域・国際情勢に関し,岸田大臣からは最近の東アジア情勢につき説明し,V4側からはウクライナ情勢に関する情勢認識が示されました。
(注)V4:チェコ,ポーランド,スロバキア及びハンガリーによる地域協力の枠組み。1991年にハンガリーのヴィシェグラードで創設された。日本とは,外相,高級事務レベルの対話に加えて,経済・投資促進,開発協力,気候変動,省エネルギー,東方パートナーシップ等の分野において「V4+日本」協力が進められている。