ドイツ連邦共和国

平成30年10月1日
(画像)「DAIKU2018」記念事業公式ロゴマーク

 日本においてベートーベンの交響曲第九番(「第九」)が初めて演奏されたのは,1918年6月,徳島県鳴門市にあった「板東俘虜収容所」(注)のドイツ人によってでした。同収容所内で結成された楽団が日本において初めて「第九」を全曲演奏してから今年で100年。今では「第九」は,日本各地で老若男女を問わず広く市民に親しまれ,愛されています。特に年末には数多くの「第九」のコンサートが行われ,風物詩として定着しています。欧州においては,欧州統合が進む中で「第九」第4楽章の「歓喜の歌」は「欧州の歌」となり,「第九」は重要な式典でしばしば演奏されています。この「欧州の歌」は,自由,平和及び連帯といった欧州の理想を表しているとされています。

(注)「板東俘虜収容所」では,会津出身の松江豊寿収容所長をはじめ,職員による人道的な処遇が行われ,ドイツ人と地元住民との国境を越えた心温まる交流が生まれたと言われています。詳細については,次の鳴門市のHPをご参照ください。

 外務省では,「第九」が日本で初めて全曲演奏されてから100周年を迎える2018年を「DAIKU2018」と称し,日本とドイツの間の「第九」を通じた日独間の交流の年にしていきます。「第九」を通じた日独交流・相互理解を促進するにふさわしい事業を募集します。
 多くの方々からの申請をお待ちしております。


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