オーストリア共和国

平成30年10月19日
クルツ・オーストリア共和国首相と握手を交わす安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
日・オーストリア首脳会談
(写真提供:内閣広報室)

 現地時間10月19日(金曜日)16時28分から約25分間、ASEM首脳会合出席のためブリュッセルを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は、セバスティアン・クルツ・オーストリア共和国首相(H.E. Mr. Sebastian Kurz、 Chancellor of the Republic of Austria)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭・二国間関係

 安倍総理から、初めてお会いできて嬉しい、明年の日オーストリア友好150周年をクルツ首相と盛り上げていきたい旨述べました。これに対し、クルツ首相から、日本はアジアにおける重要なパートナーである、来年150周年を祝うことができて喜ばしいと述べました。また、両首脳は、今月末の改正租税条約の発効を歓迎し、投資・経済交流を一層促進していくことで一致しました。

2 日EU関係

(1)両首脳は、7月にオーストリアの議長国の下で署名された日EU経済連携協定(EPA)及び戦略的パートナーシップ(SPA)の早期発効に向けて連携することで一致しました。
(2)また、英国のEU離脱に関し、安倍総理から、離脱プロセスにおける透明性及び予見可能性の確保、移行期間の設定による法的安定性の確保が不可欠である旨述べました。これに対し、クルツ首相から、ブレグジットに関して、引き続き課題はあるが解決に向けた取組を続けていく旨述べました。

3 北朝鮮情勢

 両首脳は、朝鮮半島の非核化のため、安保理決議の完全な履行が必要であるとの立場で一致し、両国で緊密に連携していくことを確認しました。また、安倍総理から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めたのに対し、クルツ首相より、できることがあれば協力していきたい旨述べました。


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