経済協力開発機構(OECD)
OECD閣僚理事会開会及びリーダーズセッションにおける菅総理大臣演説
令和2年10月28日

- 28日午後8時44分(日本時間)から約3分間、菅義偉総理大臣は、開会及びリーダーズセッションにおいて、ビデオメッセージを発出しました。
- 菅総理大臣のビデオメッセージの全文は以下のとおりです。
サンチェス議長、グリアOECD事務総長、皆さま
新型コロナウイルス感染症は、人間の生命を脅かすのみならず、我々の社会・経済に深刻な影響を与えました。国境を越えて人、モノ、情報が、そして資本が地球規模で移動する現代において、国際社会が連携・協力を深めながら対応していくことが不可欠です。その意味でも、「コロナ危機からの回復」をテーマに行われる本日の会合は大変時宜を得たものです。
各国ともに感染拡大防止と社会経済活動の回復の両立という課題に直面する中、経済・社会・開発政策の幅広い分野を扱うOECDを通じた知見の共有は重要です。
日本としても、この両立という課題に、官民の知恵を集め、社会全体で取り組んでいます。コロナ危機は、各国において行政をはじめオンライン診療や遠隔教育などの様々な分野でのデジタル化の推進のあり方を見直す機会となりました。我が国としても、デジタル庁の新設を目指しつつ、政府全体で業務改革を含めデジタル化の取組を加速化しているところです。
経済を回復させる上で、感染再拡大防止と両立する人の往来の再開が重要であり、我が国もこれを段階的に再開しています。来年の夏、人類がウイルスに打ち勝った証としての東京オリンピック・パラリンピック競技大会に皆様をお迎えするため、今後も全力で取り組んでまいります。
未曾有の危機に直面した時こそ、世界の英知を集め、「より良い回復」に向けた議論を深めていかなければなりません。今後も、このOECDが政策協調の場として果たす役割に期待しております。
御清聴、ありがとうございました。