経済協力開発機構(OECD)

令和5年10月27日
OECD東南アジア閣僚フォーラム
コーマンOECD事務総長との会談
発言する辻󠄀外務副大臣

 10月26日、ベトナムのハノイにおいて、OECD東南アジア閣僚フォーラム(OECD Southeast Asia Ministerial Forum)が開催され、我が国から辻󠄀外務副大臣が出席したところ、結果概要は以下のとおりです。

ブイ・タイン・ソン・ベトナム外務大臣への表敬
トレビリアン英国外務・英連邦・開発省閣外大臣との会談
  1. 今回の閣僚フォーラムは、共同議長国であるベトナム及び豪州の下、「持続可能で質の高い投資:OECDと東南アジアとのパートナーシップの新たな機運」(Sustainable and Quality Investment: A New Momentum for OECD – Southeast Asia Partnership)をテーマに開催され、OECD加盟国及びASEAN各国の閣僚級の代表、コーマンOECD事務総長らが参加しました。
  2. 辻󠄀副大臣は、「東南アジアへの持続可能で質の高い投資」及び「エネルギー移行のための資金調達」に関するセッションに参加し、概要以下のとおり発言しました。
  • OECDの東南アジアへのアウトリーチは、法の支配に基づく自由で開かれた経済秩序の維持・強化を目指すものであり、日本はその理念を共有する。
  • ASEANが掲げるAOIPは、開放性、透明性、包摂性、国際法の尊重といった原則を強調しており、AOIP及びOECDの国際スタンダードを推進することが、ASEAN地域に民間投資を呼び込み、持続可能な経済成長に繋がる。
    その観点から、OECDが新しいFDIに関する戦略を元に、ASEAN諸国への支援を深化させることを期待する。また、インドネシアのOECDへの加盟意図表明を支持する。
  • 日本は、岸田総理が発表した「日ASEAN包括的連結性イニシアティブ」を通じて、6つ分野(注)で連結性強化に協力し、ASEAN地域への質の高い民間投資の促進に貢献していく。
    (注)交通インフラ整備、デジタル・コネクティビティ、海洋協力、サプライチェーンの強靱化、電力の連結性、人・知の連結性
  • 気候変動問題について、日本は「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の下、資金協力及び技術協力を通じて経済成長を損なうことなく、ASEAN地域の脱炭素化に貢献していく。
  1. 今次フォーラムの機会に、辻󠄀副大臣は、ブイ・タイン・ソン・ベトナム外務大臣を表敬した他、コーマンOECD事務総長、英国、タイ及びフィリピンとの間で会談を行い、2024年OECD閣僚理事会(議長国:日本)に向けて緊密に連携していくことを確認するとともに、OECDによる東南アジアへのアウトリーチの更なる強化の重要性を確認しました。

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