経済協力開発機構(OECD)
OECD条約署名60周年記念式典における菅総理大臣ビデオメッセージ(本文)
令和2年12月14日

- 14日、菅義偉総理大臣は、OECD条約署名60周年記念式典において、ビデオメッセージを発出しました。
- 菅総理大臣のビデオメッセージの全文は以下のとおりです。
マクロン大統領、サンチェス首相、グリア事務総長、御出席の皆様、
この度、OECD条約の署名から60周年を迎えることに、心よりお祝い申し上げます。
OECDは、優れた経済分析や質の高いルール作りを通じて、多角的自由貿易体制の強化や、持続可能な経済成長に大きく貢献してきました。日本は、こうしたOECDの取組を高く評価しています。そして、グローバル化やコロナ危機により、経済・社会のあり方に大きな変革が求められている今、世界の英知を結集し、政策協調を行うOECDの役割がますます高まっています。
現在、日本は、感染拡大を防止し、人々の命と暮らしを守るとともに、「デジタル化の推進」、「グリーン社会の実現」といった課題に、官民の知恵を集め、社会全体で取り組んでいます。ウィズコロナ・ポストコロナにおいて、これらの取組をしっかりと前に進めることこそが、産業構造や経済・社会の変革をもたらし、大きな成長につながると考えています。日本は、これらの重要課題に取り組む中で得られた知見をOECDとも共有し、「より良い回復」に向けた国際的な議論にも積極的に貢献していきます。同時に、世界経済における成長センターとしてのアジアの影響力が増す中、我が国は、OECDと東南アジアを含むアジア地域との関係強化を、今後も後押ししていきます。
御清聴、ありがとうございました。