世界貿易機関(WTO)

令和6年5月2日

 現地時間2日午後7時45分(日本時間3日午前2時45分)から約2時間、ティム・エアーズ豪州貿易担当補佐大臣(Senator the Hon. Tim Ayers, Assistant Minister for Trade of Australia)が主催するWTO非公式閣僚会合がパリのOECD本部で行われ、我が国からは、上川陽子外務大臣及び齋藤健経済産業大臣が参加しました。なお、本会合は、例年、OECD閣僚理事会が開催される機会に、豪州が関係国を招待して開かれています。

  1. 今次会合では、本年2月にアラブ首長国連邦にて開催された第13回世界貿易機関(WTO)閣僚会合(MC13)の結果を踏まえて、WTO改革を含め、今後の議論の道筋等について、参加国の間で積極的な意見交換が行われました。
  2. 上川大臣からは、同日に開催されたOECDの閣僚理事会(MCM)においても、WTOが多角的貿易体制の要であり続けるべきとの点が議論の共通認識であった点を指摘しつつ、各国が、WTOが世界の自由貿易にもたらしている利益と恩恵の大きさを思い返しつつ、危機感をもってWTOにおいて目に見える成果を達成する必要がある旨を強調しました。
  3. 加えて、上川大臣からは、MC13の残された課題の解決に注力するように呼びかけ、漁業補助金協定の早期発効やその第二段階交渉の妥結の重要性を指摘しました。また、共同声明イニシアティブ(JSI)に関しては、開発のための投資円滑化協定のWTO協定への組込みの必要性を訴えるとともに、電子商取引交渉の今夏までの妥結に向けて取り組みたい旨を述べました。
  4. 参加閣僚は、MC13の結果を踏まえて、引き続きWTO場裡において緊密に連携していくことを確認しました。
(参考)参加メンバー(計21か国・地域/機関)

  豪州(議長国)、ブラジル、カナダ、チャド、中国、チリ、コスタリカ、EU、フィジ ー、インド、インドネシア、日本、韓国、NZ、ノルウェー、シンガポール、スイス、南アフリ カ、英国、米国、WTO


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