世界貿易機関(WTO)

令和3年10月13日
(写真)集合写真 出典:イタリア政府

 10月12日(日本時間同日)、イタリア・ソレントにて、G20貿易・投資担当大臣会合が開催され、我が国から、山﨑和之在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使及び広瀬直経済産業審議官が参加しました。

  1. 今次会合では、議長国イタリアが提起した、(1)貿易と保健、(2)貿易と環境の持続可能性、(3)中小零細企業の世界貿易への参加、(4)サービスおよび投資、(5)政府支援、(6)WTO改革の6つの主要テーマの下で議論が行われ、新型コロナへの対応、経済回復に果たす国際貿易投資の役割等について、活発な意見交換がなされ、会合の最後に、上記主要テーマに関するG20メンバーのコミットメントをまとめた閣僚コミュニケ(仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英語(PDF)別ウィンドウで開く)が全会一致で発出されました。
  2. 我が国からは、本年の貿易投資大臣トラックにおける成果をサミットで結実させるとともに、新型コロナに伴う延期により4年ぶりに開催される第12回WTO閣僚会議(11月30日から12月3日にジュネーブで実施予定)での着実な成果に結びつける観点から、主に以下の点について発言しました。
  • (1)新型コロナ対策の観点から、WTOの果たす役割を示すべく、貿易と保健について、輸出規制や貿易円滑化等を含む、着実な成果を得ることが必須であること。また、貿易と環境の持続可能性に関し、SDGsの実現に貢献する漁業補助金交渉における成果も重要であること。
  • (2)デジタル経済の発展に伴い、「信頼性のある自由なデータ流通」の推進に向けて、WTO電子商取引交渉において、早期の成果を目指すとともに、サービス国内規制の議論の重要性についても指摘しました。
  • (3)また、現在WTOが直面する様々な貿易関連問題に取り組む上で紛争解決制度改革を含む多岐に渡る改革の重要性を指摘しました。
[参考1]参加国・地域・国際機関
【G20メンバー】
日本、イタリア(議長国)、アルゼンチン、豪州、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、英国、米国、EU
【招待国】
ブルネイ、コンゴ(民)、ヨルダン、オランダ、ニュージーランド、ルワンダ、シンガポール、スペイン、スイス
【国際機関】
WTO(世界貿易機関)、WB(世界銀行)、UNCTAD(国連貿易開発会議)、OECD(経済協力開発機構)、IMF(国際通貨基金)、ITC(国際貿易センター)
[参考2]過去のG20貿易・投資担当大臣会合への日本からの出席者
2020年9月:
梶山弘志経済産業大臣、四方敬之外務省経済局長
2020年5月(第2回臨時テレビ会議):
梶山経産大臣、若宮外務副大臣
2020年3月(第1回臨時テレビ会議):
梶山経産大臣、若宮外務副大臣
2019年(つくば):
河野太郎外務大臣、世耕弘成経産大臣(貿易セッション共同議長)
2018年(アルゼンチン):
中根一幸外務副大臣、平木大作経産大臣政務官

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