世界貿易機関(WTO)
衛生植物検疫措置(SPS)/貿易の技術的障害(TBT)
WTO・SPS協定(衛生植物検疫措置の適用に関する協定)について
衛生植物検疫措置の適用に関する協定(Agreement on the Application of Sanitary and Phytosanitary Measures)(SPS協定)は,人,動物又は植物の生命又は健康を守るという衛生植物検疫措置の本来の目的を達成するとともに,貿易に与える影響を最小限にすることを確保するための具体的なルールを定めたものです。
- 条文
WTO・TBT協定(貿易の技術的障害に関する協定)について
貿易の技術的障害に関する協定(Agreement on Technical Barriers to Trade)(TBT協定)は,各国の規格及び適合性評価手続が,国際貿易に不必要な障害をもたらすことのないようにするための具体的なルールを定めたものです。
- 条文
透明性確保の枠組み等
SPS協定においては,加盟国は,提案する衛生植物検疫措置が国際基準に整合しておらず,他の加盟国の貿易に著しい影響を及ぼすおそれがあるときは,当該措置について事務局を通じて他の加盟国に通報することとされています(SPS通報)。また,自国の衛生植物検疫措置についての情報を提供し,他の加盟国からの妥当な照会に応じるための照会所を設置することとされています。(第7条,附属書B)
TBT協定においては,加盟国は,提案する強制規格又は適合性評価手続が国際基準に整合しておらず,他の加盟国の貿易に著しい影響を及ぼすおそれがあるときは,当該提案する強制規格又は適合性評価手続について事務局を通じて他の加盟国に通報することとされています(TBT通報)(第2.9条,第2.10条,第5.6条,第5.7条)。また,自国の規格及び適合性評価手続についての情報を提供し,他の加盟国及び他の加盟国の利害関係者からの妥当な照会に応じるための照会所を設置することとされています。(第10.1条)
2016年11月8日に,SPS通報及びTBT通報のアラートシステムであるePingが稼働しました。ePingは,国連経済社会局(UNDESA),WTO及び国際貿易センター(ITC)により作成されたシステムで,過去3年分の通報が検索できるほか,ユーザー登録すると,関心分野の通報を定期的に自動受信(「毎日」,「毎週」,「受信しない」から選択)できるようになります。詳細な機能,使用方法等についてはePingウェブサイト,ユーザーガイドを参照してください。