経済外交
日EU経済連携協定交渉に関する主要閣僚会議
第三回会合の開催
平成29年7月4日
本4日午前10時56分から約7分間,日EU経済連携協定(EPA)に関する主要閣僚会議の第三回会合が開催されました。同会合は,内閣総理大臣を議長とし,同閣僚会議の構成員である内閣官房長官,経済再生担当大臣,日EU・EPA交渉に関する総合調整を担当する国務大臣,総務大臣,外務大臣,財務大臣,厚生労働大臣,農林水産大臣,経済産業大臣,国土交通大臣が出席しました。
1 冒頭,岸田文雄外務大臣から日EU・EPA交渉の現状について報告があり,引き続き,関係閣僚から発言がありました。
2 これを受け,安倍晋三内閣総理大臣から概要次のとおり述べました。
(1)日EU・EPA交渉は,6月30日及び1日の2日間,閣僚レベルで交渉を行い,政府一体となって,大枠合意に向けた詰めの議論を行った。交渉では有意義な進展があったが,双方が今後詰めなければならない重要な論点がまだ残っている。
(2)これを踏まえ,交渉の総合調整を担当する岸田外務大臣に,ブリュッセルにおいて交渉にあたるよう指示を出すこととする。
(3)日EU・EPAの大枠合意を早期に実現し,世界の保護主義的動きの中で,日EUが自由貿易の旗を掲げることは極めて重要。EUは世界全体の貿易の3割,日本の4倍の5億人の人口を有する巨大な市場であり,農業・農産品を始め守るべきものは守り,EU市場に対し攻めるべきものは攻めていかなければならない。さらに,日EU・EPAは,我が国の成長戦略を進める上でも有意義。
(4)関係閣僚間でも緊密に協力し,国益にとってベストの結果となるよう最後まで交渉にあたってほしい。