漁業
北太平洋漁業委員会(NPFC)第1回会合の開催(結果)
平成27年9月7日
- 1 9月3日,東京都港区において北太平洋漁業委員会(NPFC)第1回会合が開催されました。同会合には,NPFCの構成国(日本,カナダ,ロシア,中国,韓国),台湾(漁業主体)及び米国等(オブザーバー)が参加し,我が国からは,外務省,水産庁,国際研究開発法人水産総合研究センター及び漁業関係団体の関係者が出席しました。
- 2 同会合の結果概要は以下のとおりです。
- (1)初代NPFC事務局長にムーン・デ・ヨン博士(Dr. Dae-Yeon Moon, 韓国)が任命されました。
- (2)事務局を東京(東京海洋大学)に設置することが正式に承認されました。
- (3)我が国とNPFCとの間の特権免除協定案が採択されました。
- (4)我が国の提案により,サンマに関する以下の保存管理措置が採択されました。
- (ア)2017年に行われる資源評価に基づき,新たな保存管理措置が採択されるまでの間,漁船の許可隻数の急激な増加を抑制
- (イ)条約水域で操業する漁船にVMSの搭載を義務付け。
(注:VMS:Vessel Monitoring System(漁船位置衛星管理システム))
- (5)毎年,操業許可漁船の登録を委員会に行う漁船登録制度が採択されました。
- 3 NPFC第2回会合は2016年8月に東京にて開催される予定です。我が国は引き続きNPFCにおいて主導的な役割を果たしていく所存です。
- (参考)
- 1 北太平洋漁業資源保存条約は本年7月19日に発効。締約国は,日本,カナダ,ロシア,中国,韓国(締結順)。また,台湾は,同条約の附属書に従い,漁業主体として,この条約に基づいて定める条件に従う旨等の約束を表明する書面を寄託政府(韓国)に対し提出し,この約束は本年8月25日に効力を生じている。
- 2 この条約の対象魚種:クサカリツボダイ,キンメダイ,サンマ,アカイカ等。ただし,カツオ,マグロ等の高度回遊性の種,大陸棚の定着性の種族を除く。