エネルギー安全保障

令和7年3月19日
令和6年度アジア・エネルギー安全保障セミナーの参加者の様子

 3月4日、外務省は、「エネルギー移行におけるエネルギー安全保障」をテーマに、令和6年度アジア・エネルギー安全保障セミナーをハイブリッド形式で開催しました。本セミナーには、オンライン・対面合わせて約90名の参加がありました。

 冒頭、主催者である外務省を代表して、林外務省経済局審議官から開会の挨拶を行いました。林審議官から、クリーン・エネルギー移行に伴い、エネルギー安全保障を取り巻く環境は変容しており、エネルギー安全保障上の伝統的なリスクと新たなリスクの双方に対して適切に対応していく必要がある旨述べました。

 プレゼンテーションのセッションでは、1 ローナン・グラハム国際エネルギー機関(IEA)シニア・アナリスト(オンライン参加)、2 ジェーン・ナカノ戦略国際問題研究所(CSIS)エネルギー安全保障・気候変動プログラム・シニアフェロー、3 ヌキ・アギャ・ウタマ東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)エネルギー政策局長兼アジア・ゼロエミッションセンター長及び4 柳沢崇文日本エネルギー経済研究所資源・燃料・エネルギー安全保障ユニットガスグループ研究主幹がパネリストとして登壇し、引き続き取組が必要な伝統的なエネルギー安全保障上のリスク及びエネルギー移行に伴って生じる新たなリスクについて、それぞれの視点から説明がありました。

 その後のラウンドテーブルでは、パネリストの間で、新旧のリスクに対処するための方策について、活発な議論が行われました。現在、そして将来のエネルギー情勢を見据えたエネルギー安全保障の確保には、多国間でのパートナーシップが重要であること、各国・地域の実情に応じた協力が重要であること等の指摘がありました。

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