エネルギー安全保障
G7ローマ・エネルギー大臣会合
平成29年4月12日



4月9日(日曜日)及び10日(月曜日),イタリア・ローマにおいて,「G7エネルギー大臣会合」が開催されたところ,概要以下のとおり。
1 G7ローマ・エネルギー大臣会合の概要
- (1)同会合には,先進主要7か国(日・加・仏・独・伊・英・米),EU,国際エネルギー機関(IEA),国際再生可能エネルギー機関(IRENA)から閣僚等が出席。我が国からは,高木陽介経済産業副大臣及び滝沢求外務大臣政務官が出席した。また,本会合に際して,アフリカに関するサイドイベント(9日)が開催され,滝沢政務官が出席し,第一セッションの冒頭にて挨拶(PDF)
を行った。
- (2)会合では,近年大きな変革期にある国際エネルギー情勢を踏まえ,エネルギー安全保障を主要なテーマとし,天然ガスの役割やエネルギーの低炭素化,アフリカにおけるエネルギーアクセスの向上等について議論が行われ,本年のG7議長国イタリアによる議長総括「エネルギー安全保障:ローマ2014年からローマ2017年へ」(英文 (PDF)
,概要(PDF)
)が発出された。
2 議長総括のポインと我が国の主張
- (1)(ア)質の高いインフラ,上流投資,省エネへの投資の重要性,(イ)LNG市場の柔軟性や,取引の透明性をより高めるための官民一体となった取組の促進,(ウ)ベースロード電源,脱炭素エネルギーとしての原子力の意義等,我が国が重視する論点が確認された。
- (2)また,今回のG7エネルギー大臣会合では,サイドイベントも含め,アフリカにおける安定したエネルギーへのアクセス向上のための取組や変革する国際エネルギー情勢を踏まえた今後のエネルギー政策のあり方について議論され,我が国からも,アフリカ開発会議(TICAD)やアフリカにおけるエネルギーアクセス向上に向けた我が国の協力を紹介し,引き続きG7諸国と協力していくと主張した。