エネルギー安全保障
エネルギー憲章会議第29回会合
平成30年12月14日



- 11月27日及び28日,ルーマニアの首都ブカレストにおいて,エネルギー憲章会議第29回会合が開催されました。ルーマニアのロベルト・トゥドラケ・エネルギー省次官が議長を務め,アントン・アントン・ルーマニア・エネルギー大臣のほか,アゼルバイジャン,アフガニスタン,アルバニア,アルメニア,トルクメニスタン,ハンガリー,ポルトガル,マルタ,モロッコ,モンゴルの担当閣僚を含む,47か国・機関の高官が出席しました。我が国からは,兒玉和夫欧州連合日本政府代表部特命全権大使が出席しました。
- 今次会合においては,「エネルギー安全保障,持続性,繁栄の確保のためのイノベーションの促進」というテーマの下,エネルギー転換やイノベーションの重要性などについて議論が行われました。閣僚セッションでは,兒玉大使が日本政府を代表して,我が国の第5次エネルギー基本計画における長期的なエネルギー目標を紹介し,各国の事情に応じたエネルギー転換の重要性について述べるとともに,「福島新エネ社会構想」について紹介する発言を行いました(兒玉大使発言(日本語(PDF)
/英語(PDF)
)。
- また,同会合の成果文書として,「ブカレスト・エネルギー憲章宣言(英文)(PDF)
」が発出され,エネルギー憲章条約(ECT)近代化(注),投資リスク低減,エネルギー貧困撲滅,エネルギー安全保障の向上,国境を越えたエネルギーの流れ,ECTメンバーシップの拡大などについて確認されました。
(注)ECT近代化
エネルギー分野における投資の保護・自由化等について規定するECTは既に成立から20年以上が経過しており,この間に大きく変貌した世界のエネルギー情勢に適切に対応するため,改正が必要な条項があるか否かについて加盟国間で検討している。