食料安全保障
公開イベント「SDGsの達成に向けたFAOの貢献と日本の役割」日本担当FAO親善大使を迎えて(結果)
平成31年3月13日
3月12日,外務省及び国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所は,公開イベント「SDGsの達成に向けたFAOの貢献と日本の役割」を開催したところ,概要は以下のとおりです。
- このイベントは,2015年に国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け,FAOがどのような貢献を果たしているのか,また日本の官民はFAOとの協力の下でどのような役割を果たしているのかについて多くの国民の皆様に理解を深めていただくことを目的として開催されました。主催者である外務省を代表して阿部俊子外務副大臣が出席したほか,共催であるFAOからボリコ駐日連絡事務所長及び日本担当親善大使2名,関係省庁,国際機関,民間企業からパネリスト5名が出席し,FAOでの勤務に関心を持つ学生,研究者,社会人等約120人が参加しました。
- 冒頭,阿部副大臣から,SDGsは世界の様々な問題の解決を目指す,2030年までの国際社会共通の目標であり,日本は豊かで活力のある「誰一人取り残さない」社会を実現するため,SDGsの実施に最大限取り組んでいることを紹介しました。また,SDGs達成に向けては,FAOのような専門的な知見を持つ国際機関は,日本にとって重要なパートナーである旨述べました。
- 続いて,国谷裕子日本担当FAO親善大使が「パリ協定とSDGsが問い掛けるもの」と題して講演を行いました。続くパネルディスカッションでは,FAOによるSDGs達成に向けた取組が紹介された後,関係省庁・機関,民間企業の代表者がSDGsに関する取組におけるFAOとの協力を紹介し,SDGs達成に焦点を当て,官民の取組の推進等について参加者も交えて意見交換を行いました。
- その後,中村勝宏日本担当FAO親善大使が,「親善大使として,料理人として,いかに食品ロスに取り組むか」と題して講演を行い,続くレセプションにおいて,中村親善大使監修による「フードロス削減をテーマにしたブッフェ料理」が紹介され,参加者に振る舞われました。
[参考]FAO概要
1945年に設立された食料・農林水産分野の国連専門機関(事務局本部はローマ)。加盟は194加盟国(我が国は1951年に加盟),2準加盟国及び欧州連合(EU)。世界経済の発展及び人類の飢餓からの解放を目的とし,農林水産分野の国際的ルールの策定,世界の食料・農林水産物に関する情報収集・伝達・分析・統計資料の作成,国際的な協議の場の提供,開発途上国に対する技術助言・技術協力等を実施。