G7
G7カナナスキス・サミット
セッション1「世界経済の見通し」概要
令和7年6月16日



現地時間6月16日午前11時5分(日本時間17日午前2時5分)から約100分間、石破茂内閣総理大臣は、G7カナナスキス・サミットのセッション1「世界経済の見通し」に出席したところ、概要は以下のとおりです。
- 石破総理大臣は、世界経済は地政学的緊張や自然災害等のリスクに晒され、不確実性が一層増している旨指摘し、G7として緊密な意思疎通を行い、不確実性を下げ、安定的な成長を実現していくことが必要である旨強調しました。
- 国内経済・国際経済システムの改善
- 石破総理大臣から、米中を含む各国間の貿易収支の不均衡の背景には、持続不可能な各国内のマクロ経済の不均衡が存在すると指摘し、問題の解決に向けては、各国が国内経済・国際経済システムの改善に取り組む必要があると指摘しました。
- 加えて、石破総理大臣は、非市場的政策・慣行により、アジアを含む途上国の産業・雇用に悪影響が生じている旨を指摘し、今こそG7が結束して、ルールに基づく自由で公正な経済秩序を築くべく、国際社会をリードすることが必要である旨強調しました。
- 多角的自由貿易体制の維持・強化
石破総理大臣から、特に、WTOは世界経済の成長に不可欠な基盤を提供し、G7各国もその恩恵を受けてきた旨述べました。また、石破総理大臣は、WTOを中核とする多角的自由貿易体制の維持・強化は不可欠であると述べた上で、公平な競争条件の確保、「途上国地位」の問題、紛争解決制度の改革などの課題を踏まえ、各国に受け入れられる形で、WTOの改革を実現する必要がある旨強調しました。 - 石破総理大臣から、G7を始めとする各国は、投資を通じて自らの産業を強化し、そしてお互いの経済を強化していく必要がある旨強調しました。G7首脳は、G7が結束し、率直な議論を通じて世界経済を巡る諸課題に主導的に対処していく必要があるとの認識を共有しました。