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中根外務副大臣のカザフスタン,タイ及びフィリピン訪問(結果)
平成29年8月25日
8月21日から25日まで,中根一幸外務副大臣は,カザフスタン共和国,タイ王国及びフィリピン共和国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 カザフスタン(8月21日~22日)


- (1)8月22日,中根副大臣はアスタナ国際博覧会を訪問し,サウジアラビアの公式式典に出席するとともに各国パビリオンを訪問し,2025年国際博覧会の大阪誘致に向けた働きかけを行いました。
- (2)また,中根副大臣は,同日カイラット・アブドラフマノフ・カザフスタン共和国外務大臣(H.E. Mr. Kairat ABDRAKHMANOV, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Kazakhstan)と会談しました。双方は,本年は日・カザフスタン外交関係樹立25周年を迎え,両国が安保理非常任理事国を務める年であり,アスタナ国際博覧会を通じ二国間関係を更に発展させていくことを確認しました。この他,昨年11月のナザルバエフ大統領訪日や本年5月の「中央アジア+日本」対話・第6回外相会合のフォローアップを着実に進めることで一致しました。
2 タイ(8月23日~24日)
- (1)8月23日,中根副大臣は,ソムキット・チャトゥシーピタック・タイ王国副首相(H.E. Dr. Somkid Jatusripitak, Deputy Prime Minister)への表敬及びウィラサック・フートラクン・タイ王国外務副大臣(H.E. Mr. Virasakdi Futrakul, Deputy Minister of Foreign Affairs of Kingdom of Thailand)との会談を行い,日タイ修好130周年の様々な記念行事をともに盛り上げていくことで一致したほか,タイにおけるインフラ分野の協力を含む日タイ経済関係等に関し意見交換を行いました。また,中根副大臣は,今般のタイ政府によるOECD東南アジア地域フォーラムのホストに謝意を伝達するとともに,タイがOECD国別プログラムを活用し,将来的なOECD加盟に向けて国内改革を推進していくことへの期待を表明しました。さらに,ウィラサック副大臣とは,北朝鮮問題,南シナ海問題を含む地域情勢についても意見交換を行いました。
- (2)また同日,中根副大臣は,ウィラサック・タイ外務副大臣とともに日タイ経済連携協定(EPA)に基づく第4回合同委員会の共同議長を務めました。この委員会では,2007年11月の協定発効以降の日タイ経済連携協定の実施状況について意見交換を行うとともに,協定上規定されている発効後10年目の一般的見直しの開始等について両国で合意しました。
- (3)8月24日,中根副大臣は,OECD東南アジア地域フォーラムに出席し,開会セッションでスピーチ(日本語(PDF)
/英語(PDF)
)を行い,東南アジアにおけるデジタル化の活用の重要性を強調したほか,OECD東南アジア地域プログラムの更なる進展への期待を表明しました。また,中根副大臣は,グリアOECD事務総長と会談し,東南アジアへのアウトリーチ強化,G7・G20との連携,邦人職員の増強,質の高いインフラ投資等で,引き続き協力していくことで一致しました。
- ソムキット副首相への表敬
- 日タイ経済連携協定第4回合同委員会の開催
- OECD東南アジア地域フォーラム
3 フィリピン(8月24日~25日)

- (1)25日,中根副大臣は,ダバオ市主催の「JICA中小企業海外展開支援事業による廃食油回収システムの構築及びバイオディーゼルの製造と普及による環境改善に関する普及・実証事業」の施設開所式に日本政府を代表して出席し,挨拶を行いました。
- (2)また,中根副大臣は,開所式終了後の昼食会において,ドミンゴダバオ市副行政官をはじめ同市関係者と懇談したほか,ダバオ在留の邦人代表との意見交換を行いました。