経済外交
経済外交シンポジウムの開催(結果)
平成29年3月24日



3月15日,外務省と一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)の共催で,「経済外交シンポジウム」が開催されたところ,概要は以下のとおりです。
- このシンポジウムは,世界で保護主義的な風潮が見られる中,自由で開かれた経済ルールの下で発展してきた我が国が取るべき経済外交の方針,姿勢,在り方について,集中的に議論を行うことを目的としており,企業,財界,学界等の関係者約140名が出席しました。
- 冒頭,武井外務大臣政務官による基調講演が行われ,自由で開かれた国際経済システムの上に日本企業が活動しやすいルールを描くことが,今後の我が国の経済外交にとっての最重要課題であり,このために官民の連携が一層重要である旨述べました。(基調講演「我が国の経済外交の推進に向けて」)
- パネルディスカッションには,山野内勘二経済局長がモデレーターとして参加し,パネリストの清水章日立製作所執行役常務,遠藤乾北海道大学大学院法学研究科・公共政策大学院教授,大島正太郎国際経済研究所理事長と共に,英国のEU離脱やトランプ米政権誕生などが与える世界経済への影響についての現状分析や,自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた経済外交のあるべき姿について議論を深めました。パネリストからは,このような変化の時代においては,自由貿易体制のメリットを各国政府間のみならず一般市民に対しても分かりやすく訴えていくことが重要であることや,欧州を共に「質の高い」貿易を目指す協力相手として位置づけるべき等指摘があり,世界情勢を注視しつつ,我が国が自由貿易の旗手として発信し続けていくべきである等の意見が出され,活発な意見交換が行われました。
[参考]「経済外交シンポジウム」の概要
- (1)日時:2017年3月15日(水曜日)16:00-18:00
- (2)場所:経団連会館(東京都千代田区大手町1-3-2)
- (3)次第:
- ア 開会挨拶:片野坂 真哉 経団連経済外交委員長
- イ 基調講演:武井 俊輔 外務大臣政務官
- ウ 講演:「グローバル化と社会的価値 ポピュリズム時代の経済外交」
遠藤 乾 北海道大学大学院法学研究科・公共政策大学院教授 - エ パネルディスカッション
- オ 閉会挨拶:大林 剛郎 経団連経済外交委員長
- (4)パネルディスカッションのテーマ
- ア Brexitやトランプ米政権誕生などが与える世界経済への影響
- イ 自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた経済外交のあるべき姿
- (5)パネリスト及びモデレーター
- ア モデレーター 山野内 勘二 外務省経済局長
- イ パネリスト 清水 章 日立製作所執行役常務
- ウ パネリスト 遠藤 乾 北海道大学大学院法学研究科・公共政策大学院教授
- エ パネリスト 大島 正太郎 国際経済研究所理事長