軍縮・不拡散・原子力の平和的利用
第12回日英原子力年次対話の開催
令和5年12月19日
- 2023年12月5日、第12回日英原子力年次対話がロンドンにおいてハイブリット形式で開催され、英国側からクリス・ヘファー英国ビジネス・エネルギー産業戦略省原子力局長が、日本側から林美都子外務省軍縮不拡散・科学部審議官が、共同議長を務めました。今次対話では、「原子力政策」、「廃炉と環境回復」、「パブリック・コミュニケーション」、「安全と規制」、「研究・開発」に関する両国の取組について意見交換が行われました。
- 「原子力政策」では、原子力に関するそれぞれの政策と最新の国内情勢について説明し、両国は、原子炉のライフサイクル全体において、それぞれのサプライチェーンが協力関係を深めていることを歓迎した。また、両国は、日本と英国間で締結された高温ガス炉技術に係る協力覚書を歓迎し、日本の知見と英国の経験を結集することの相互利益を認識しました。
- 「廃炉と環境回復」では、日本側から、福島第一原発のALPS処理水の海洋放出について英国から示された理解に対し感謝を表しました。また、両国は、共同研究開発をさらに強化する可能性について議論しました。「パブリック・コミュニケーション」では、原子力全般に関する、積極的で透明性の高いコミュニケーションの重要性について一致しました。
- 「安全と規制」では、両国の規制当局間の協力関係を確認し、それぞれの国における規制の焦点等に関する最新状況を共有しました。「研究・開発」では、それぞれの研究開発の概要を紹介し、両国は廃炉向けの遠隔ロボットの分野における更なる協力の可能性について議論しました。
- 今次対話での意見交換を踏まえ、今後日英間の原子力協力の更なる強化が期待されます。