軍縮・不拡散・原子力の平和的利用

令和4年8月9日
(写真)会議に出席する小笠原一郎軍縮代表部大使の様子
  1. 7月25日から同月29日まで、自律型致死兵器システム(LAWS)に関する特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の政府専門家会合(GGE)がジュネーブにおいて開催され、我が国を含む締約国のほか、国際機関、NGOが参加しました。我が国からは、小笠原一郎軍縮代表部大使が出席しました。会合では、これまでの議論及び各国の提案を踏まえつつ、GGE報告書案に基づき活発な議論が行われ、11月に開催予定のCCW締約国会議に提出する報告書がコンセンサスにより採択されました。
  2. GGE報告書は、本年3月及び7月に行われたGGEでの議論をまとめたものであり、第5回及び第6回運用検討会議で採択された報告書を引用しつつ、LAWS分野における新興技術についてGGEにおける議論を継続することが再確認されました。また、同報告書には、本年のGGEにおいて今後のあり得べき措置と選択肢に関する多くの提案について議論が行われたことが記載されました。
  3. 我が国は、今年のLAWS・GGEに先立ち、(1)国際人道法の実施強化及びLAWS分野における新興技術に関する責任ある行動の促進、(2)兵器システムのライフサイクル(開発、配備及び使用)全体を通した検討、(3)更なる国際的議論と取組のための基礎を提供することを目的として、「原則とグッドプラクティス」と題する提案書を米英加豪韓とともに共同で提出しました。今次会合において我が国は、同提案を踏まえつつ、主要国を含む125か国が参加する枠組みであるCCWにおいてコンセンサスでルールを形成していくことが、ルールの実効性の担保に繋がるのであり、引き続きGGEが、LAWSに関する共通認識を醸成し、国際的なルール作りを行う場としての重要な役割を果たすことを期待する旨述べました。
  4. 我が国としては、安全保障上及び人道上の観点も考慮しつつ、引き続きLAWSに係る国際的なルール作りに積極的かつ建設的に参加し、議論に貢献していく考えです。
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