生物・化学兵器
生物兵器禁止条約(BWC)2018年専門家会合
平成30年8月27日
概要
- (1)8月7日から16日まで,生物兵器禁止条約(BWC)専門家会合がジュネーブ(スイス)において開催され,我が国を含む締約国95か国,署名国,国際機関,NGO等が参加しました。
- (2)今回の会合では,2017年12月に開催された締約国会合の決定を受け,ア 国際協力,イ 科学技術の進展のレビュー,ウ 国内実施,エ 防護支援,オ 条約の制度的強化の5つの課題について意見交換や情報提供が行われたほか,これらの課題に関するサイドイベントが行われました。
- (3)我が国からは,専門家として四ノ宮成祥・防衛医学研究センター長・分子生体制御学講座教授や齋藤智也・国立保健医療科学院健康危機管理研究部上席主任研究官が参加しました。四ノ宮教授は,最新生命科学のデュアルユース問題と社会との対話に関するプレゼンテーションを行い,齋藤上席主任研究官は,我が国バイオセキュリティ・アクション・グループの活動に関するポスターを紹介しました。
評価
- (1)今次会合では,各国から政府関係者に加えて多数の専門家が参加し,上記の議題について,活発かつ率直な議論が行われました。これは,条約の実施強化に向けた各国の積極的な姿勢を示すものであり,12月の締約国会合において更に議論が深まることが期待されます。
- (2)我が国の専門家によるプレゼンテーションや活動の紹介により,各国にとって参考となる我が国の国内の取組を共有することができました。
- (3)また,我が国は,国際機関との連携,信頼醸成措置の段階的提出及び生物兵器使用事案等の際の調査枠組みの検討などを提案し,議論の活性化に貢献しました。
今後の予定
今次会合の議論を踏まえ,12月4日から8日に締約国会合が開催される予定です。