生物・化学兵器
生物兵器禁止条約(BWC)2017年締約国会合
平成30年1月15日

概要
- (1)12月4日から8日までジュネーブにおいて生物兵器禁止条約(BWC)2017年締約国会合(MSP)(議長:ギル(Gill)インド軍縮代表部大使)が開催されました。我が国を含む114締約国,署名国,NGO等が参加し,8日,2018年~2020年の会期間活動に合意をして,閉幕しました。
- (2)今回の締約国会合では,次期運用検討会議(2021年)までの会期間活動についての合意を目指し,年次会合のあり方やテーマについて協議を行った結果,以下につき合意しました。
- 締約国会合(4日間)と専門家会合(8日間)を毎年開催する。
- 専門家会合では毎年5つのテーマについて協議を行う。ア 国際協力(2日),イ 科学技術の進展レビュー(2日),ウ 国内実施(1日),エ 防護支援(2日),オ 条約の制度的強化(1日)。
- (3)我が国からは,高見澤將林軍縮会議日本政府代表部大使が首席代表として出席し,より効果的な会期間活動,科学技術の進展,国内実施,国際機関との連携の重要性を強調する演説を行った他,ア 信頼醸成措置の段階的アプローチ,イ 国際機関との連携強化,ウ より強化された会期間活動を通しての条約強化,エ 2018年~2020年の会期間活動における信頼醸成措置への提言,オ BWC第10条に基づく国際協力,カ 啓蒙,教育とアウトリーチに関する作業文書を提出するなど,議論に積極的に貢献しました。
評価
- (1)本締約国会合では,各国が考えの違いを越えて,BWCの実施強化に関連する多様なテーマを含む会期間活動に合意をしました。
- (2)我が国としては,今後の会期間活動を効果的なものとできるよう,情報共有,専門家の派遣等,様々な取組を行っていきます。