核軍縮・不拡散

令和6年3月4日

1 経緯・概要

国連総会議場で一般討論演説を行う岸田総理 (写真提供:内閣広報室)
  • 2023年9月の国連総会一般討論演説において、岸田総理は、海外の研究機関・シンクタンクへの「核兵器のない世界に向けたジャパン・チェア」の設置を表明しました。
  • 米国、欧州及びアジアに所在する研究機関・シンクタンクとの間で調整を行った結果、(1)カーネギー国際平和財団、(2)ウィーン軍縮・不拡散センター及び(3)国際戦略研究所(IISS)アジアの3機関に合わせて約30億円を拠出し、核軍縮・不拡散を専門とするポストである同「ジャパン・チェア」を設置する運びとなりました。
  • 詳細については各機関との間で調整中ですが、「ジャパン・チェア」には核軍縮・不拡散を専門とするポストとして各機関に1名が任命される予定です。各機関は、原則として拠出金を運用することによって得られる運用益を活動経費に充てることで、年限を区切らずに長期的な活動を可能にする予定です。また、予算の許す限りにおいて、「ジャパン・チェア」による活動には、日本人研究者等の参画を得ることも視野に入れて調整を行っています。
  • 国際安全保障環境が一層厳しさを増す中、「核兵器のない世界」に向けた道のりが一層厳しいものとなっています。「抑止か軍縮か」との二項対立的な議論を乗り越え、現実的かつ実践的な取組を進めていくためには、政府だけではない重層的な取組が重要です。
  • 同「ジャパン・チェア」の設置を通じて、核軍縮・不拡散の研究に従事するだけでなく、関連会議への参加や開催等を通じてその成果を発信し、当該分野における国際的議論を深めることを期待します。

2 ジャパン・チェア設置機関

VCDNP(Vienna Center for Disarmament and Non-Proliferation) CARNEGIE(Endowment for International Peace) IISS

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