核軍縮・不拡散

平成27年10月1日
1 9月30日(水曜日),午前11時から午後2時(ニューヨーク時間)まで,ニューヨークの国連本部において,核兵器の全面的廃絶の国際の日に関する国連総会会合が開催され,岸田文雄外務大臣が出席しました。

2 同会議は,2013年9月26日に核軍縮に関する国連総会ハイレベル会合が開催されたことを記念し,9月26日を「核兵器の全面的廃絶の国際の日」と定められたことを受け,国連総会議長を議長とし,各国の閣僚級やNGOが参加する形で,昨年から毎年開催されているものです。

3 同会議の冒頭,リュッケトフト国連総会議長による開会宣言に続き,潘基文国連事務総長が挨拶を行いました。総会議長は,先月広島を訪問して被爆者の話を聞き,すべての国に核廃絶を呼びかける決意を強くしたと述べました。

4 岸田外務大臣は英語でステートメントを行い,2015年NPT運用検討会議では最終文書案が採択できなかったが,NPT体制の更なる強化に向けて努力し,次回のNPT運用検討会議の成功につなげることが重要であり,日本は,引き続き,そのために最大限努力していくことや,被爆者の平均年齢が80歳を超え,被爆の記憶を風化させない,核廃絶を成し遂げたいという被爆者の強い思いを世代と国境を越えて継承し,「核兵器のない世界」の実現に向けて新たな決意で取り組むこと等を述べました。
(参考1)本件会合に関する経緯
(1)2012年の国連総会において,非同盟運動(NAM)諸国が核軍縮に関する政治的意思の発出のため,核軍縮に焦点を当てた会合の開催に関する決議を提出・採択(国連総会決議67/39)。
(2)翌2013年の9月26日に核軍縮に関する国連総会ハイレベル会合が開催され,安倍総理・岸田大臣が出席。また,同年の総会決議で9月26日が「核兵器の全面的廃絶の国際の日」とすることを決定(国連総会決議68/32)。
(3)2014年以降,「核兵器の全面的廃絶の国際の日」を記念する会合を開催。昨年は,岸田大臣が出席。

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