岸田外務大臣
岸田外務大臣のNPDI広島外相会合関連行事
(各国外相と被爆者や市民等との意見交換会)出席
平成26年4月11日



- 11日,岸田外務大臣は,軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)広島外相会合の関連行事の一つで,広島市が主催する各国外相と被爆者や市民等との意見交換会に出席しました。
- 意見交換会には,岸田大臣の他,NPDI参加各国からオーストラリアのビショップ外相とオランダのティマーマンス外相が,また国内からは松井広島市長,湯崎広島県知事,田上長崎市長が,さらには被爆者,市民等の代表として,坪井広島県原爆被害者団体協議会理事長,川崎核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)共同代表,ユース非核特使の2名の日本の高校生,ユース非核交流プログラムに参加しているNPDIメンバー国の若者2名が出席し,発言を行いました。
- 意見交換会において,岸田大臣は,概要以下の発言を行いました。
(1)出席者の皆様から,核兵器の廃絶を願う強い思いを聞くことができ,感銘を受けた。明日行われるNPDI外相会合では,皆様のご意見を踏まえ,各国外相としっかり議論したい。
(2)核軍縮をめぐる議論については,米露のみならず多国間で核軍縮交渉を行うこと,核軍縮の透明性を向上すること,IAEA保障措置を強化すること等が重要であると考えており,明日のNPDI外相会合で提案したい。
(3)核兵器のもたらす非人道的影響については,これが国際社会を結束させる触媒であるべきと考えている。その上で,核兵器がもたらす非人道的影響について,認識を世代と国境を越えて広げていくこと,科学的側面についての知見を深めていくことが重要。
(4)明日の外相会合を,2015年NPT運用検討会議,そして今月末に行われる準備委員会に向け,有意義なメッセージを発出する場にしたい。 - 他の出席者からは,明日の外相会合について,素晴らしい議論がなされることを期待する,核兵器のない世界に向け具体的な行動を起こしてほしい,唯一の被爆国である日本の役割を期待する,若者も具体的行動を起こしていきたい等の発言がありました。