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第15回日本・スペイン・シンポジウム
(概要と評価)

平成24年11月

 2012年11月12日(月曜日)及び13日(火曜日),スペイン・セビリア市において第15回日本・スペイン・シンポジウムが開催されたところ,概要は以下のとおり。

1.概要(プログラム(PDF)及び参加者については別添参照)

  1. (1) 今回のシンポジウムでは,来年2013年から2014年の「日本スペイン交流400周年」の機会を捉えた両国関係の一層の強化を目指し,「国家ブランド」を横断的なテーマとして,3つのセッションに分かれ議論が行われた。
  2. (2)第1セッションでは,日本,スペイン両国の国家ブランドの特質をテーマに,いかにして互いのブランド力を高め,両国関係のより良いイメージを発信しうるか,パブリック・ディプロマシーの役割等について議論が行われた。
     第2セッションでは ,再生可能エネルギー及び第三国における協業をテーマに,双方のブランドの潜在力を活かし,いかに相互の貿易・投資を拡大しうるか,再生可能エネルギー分野での協力や第三国市場での両国間の協業を強化するための具体的措置について議論が行われた。
     第3セッションでは,文化産業及び教育及び人の交流をテーマに,文化産業は人的交流や観光を促進し,新たな国家ブランド形成の原動力となりうること,また,教育,学生交流は双方の社会の接近を促す波及的効果を有することを認識しつつ,これらの分野の潜在力を最大限に活用する方策について議論が行われた。
  3. (3)最後に,「日本スペイン交流400周年」は,両国のブランド力を高め,両国関係をさらに促進するための好機であるとの点で一致し,横山進一・日本側座長及びジュセップ・ピケ・スペイン側座長により,明年以降の両国の協力項目についての最終提言書が発出された。
  4. (4)今回のシンポジウムの機会を捉え,「日本スペイン交流400周年」の名誉総裁として,日本側は皇太子殿下が,また,スペイン側はフェリペ皇太子殿下がそれぞれ御就任になることが発表された。(皇太子殿下の「日本スペイン交流400周年」日本側名誉総裁の御就任

2.評価

  1. (1)今回のシンポジウムで,両国の交流をリードする各界の代表者の参加を得て,「日本スペイン交流400周年」の機会の両国関係の一層の促進に向けて,時宜に適ったテーマについての活発な意見交換がなされ,その成果として具体的な両国の協力項目についての提言が発出されたことは,有意義であった。
  2. (2)本年のシンポジウムが,昨年の開催地である仙台市に続き,両国間の交流の歴史に縁のあるセビリア市で開催され,慶長遣欧使節に縁のある施設や関係者との会合も行われたことは,長い友好の歴史に支えられた両国関係の重みと,400周年に向けた協力関係の強化を再確認する機会となった。

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