日本の領土をめぐる情勢

 

平成24年12月18日

尖閣諸島 Senkaku Islands

ポジション・ペーパー:尖閣諸島をめぐる日中関係
-領空侵犯を受けて-

1.中国による領空侵犯は極めて危険

・12月13日,中国は,「海監」所属の航空機で尖閣諸島の領空を侵犯するという,さらに危険な行動をとるに至った。これは,初めてのケースであり,不測の事態の発生の可能性を増し,事態をエスカレートさせる危険な行為である。

・国際法上, 国家はその領域上の空間において,完全かつ排他的な主権を有しており,中国による領空侵犯は違法である。また,領域国は,領空侵犯を停止させるため,必要な措置を取ることができる。

・日本政府としては,いかなる状況においても冷静に対応する方針であるが,領空侵犯事案に対しては,国内法令に基づき,断固として対応する。13日の事案に対しても,空自航空機により対応した。これは,外国航空機による領空侵犯に対応するための,国際社会で広く認められた,標準的なオペレーションである。

2.中国による一方的な事態のエスカレーションを深刻に憂慮

中国側が一方的に事態をエスカレートさせ続けている。尖閣諸島の現状にチャレンジしているのは中国側である。中国は何故「国際法」ではなく,「力」によるチャレンジの道を選ぶのか?このような中国は,本当に「様々な形の覇権主義と強権政治に反対し,いつまでも覇を唱えたり,拡張を図ったりしない」(第18回党大会での政治報告)と言えるのだろうか。中国側は,日中関係を取り返しのつかないところに追い込みたいのか。

・中国側が事態を更にエスカレートさせるのであれば,日本側も相応の覚悟を以て,今後の対応を検討せざるを得ず,また,日中の外交当局間の意思疎通を継続する環境が損なわれてしまうことを我が国は深刻に憂慮している。中国側が物事を平和的に処理するとの外交方針を,行動を以て示すことを強く期待している。

3.日本は平和愛好国家として地域の平和と繁栄に貢献

・尖閣諸島が日本の領土であるという日本の基本的立場は不動であるが,同時に,日本は地域における責任あるステークホルダーとして,大局的観点に立って冷静に対応していく。緊張緩和のために中国政府とのコミュニケーションを続けていく用意がある。

・日本は第二次世界大戦後,一貫して堅持してきた国是に基づき,平和愛好国家としてアジアの平和と繁栄に引き続き貢献していく。

(参考)中国側による挑発行為に関する事実関

最近,尖閣諸島の現場海域における中国側の挑発的行動は顕著であり,実力の行使をもって日本側の有効な支配という現状を打破するとの意思は明確かつ徹底している。9月11日から12月15日までの間,台風等で天候が不順な日を除けば,ほぼ毎日,尖閣諸島沖の接続水域内を航行し,その上での領海侵入は既に18回,のべ62隻を数えている。時には7時間以上の長きにわたり領海内を徘徊することもある。

このページのトップへ戻る
日本の領土をめぐる情勢へ戻る