大洋州
日豪外相会談(概要)
平成25年9月23日
本23日、国連総会出席のため当地を訪問中の岸田文雄外務大臣は、15時より約30分間、ニューヨークの国連本部内で、ジュリー・ビショップ・オーストラリア外務大臣と日豪外相会談を行ったところ、概要は以下の通りです。
1. 岸田大臣より、オーストラリア連邦議会選挙での勝利と外相就任に祝意を表し、日本とオーストラリアは基本的価値と戦略的利益を共有する戦略的パートナーであり、ビショップ大臣と緊密に協力して、両国関係を新たな段階へ引き上げたいと述べたところ、ビショップ大臣より、賛意が示され、様々な分野で両国の協力関係を深化させたい旨述べました。
2. 岸田大臣から、ケニアにおけるテロ襲撃事件において、オーストラリア人1名が犠牲になったと聞いており、お悔やみを述べると共に、テロ行為は決して許すことができず、テロとの闘いで日豪でしっかり協力したいと述べ、ビショップ大臣の賛同を得ました。
3. 両大臣は、安全保障・防衛分野における協力の発展や、日豪EPA、TPP、RCEPを含めた経済関係の深化のために、両国で協力を進めていくことを確認しました。また、両国間での、青少年交流を含む人的交流の促進に取り組んでいくことも一致しました。
4. ビショップ大臣から、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催決定に祝意が表され、岸田大臣から、謝意を表すると共に、2000年にシドニーオリンピックを成功させたオーストラリアの経験にも学んでいきたい旨述べました。
5. 更に両大臣は、9月24日に行われる軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)外相会合の共同議長として協力することを確認しました。また、岸田大臣から、シリア情勢につき、安保理議長国であるオーストラリアとしっかり連携したいと述べ、ビショップ大臣から賛意が示されました。