中南米

平成23年6月7日
1.概要

2011年6月5日~7日,エルサルバドル共和国サンサルドバル市において第41回米州機構(OAS)総会が開催された。開会式では,インスルサOAS事務総長及びエルサルバドル共和国のフネス大統領が基調演説を行い,総会には OAS加盟各国の外相等が出席した。常任オブザーバー国である日本からは,峯村在エルサルバドル大使らが出席した。
 
2.今次総会の主な議論

(1)今次会合は,「米州における市民の安全」を基調テーマとし,各国は自国の治安対策に関する取り組みを紹介した。また,国際組織犯罪,麻薬問題やテロ等の治安に対する諸脅威に対し,包括的且つ効果的な対策を実施することの重要性を謳った「サンサルバドル宣言」を採択した。

(2)また今次会合においては,中米治安対策戦略,ボリビアの「海への出口」問題やフォークランド(マルビナス)諸島問題等に関する議論が行われた。
 
3.その他

(1)インスルサ事務総長とOAS常任オブザーバー国の対話セッションが開催され,我が国代表より,東日本大震災時における各国の支援に対する謝意を述べるとともに,ハイチの大統領選挙に際する選挙監視団の派遣や機材提供など,日本とOASの協力等に関するスピーチを行った。

(2)第42回OAS総会は,2012年にボリビア多民族国コチャバンバ県で開催される。

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